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HOME > 経営をよくする > ここが知りたいREACH規則

ここが知りたい REACH規則

Q&A

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Q.45
クレーンやパワーシャベルなど建設重機を輸出しているが、中の油圧オイルはREACH規則では届出、登録の対象ですか?

A.45

クレーンなどはREACH規則では成形品の扱いになります。油圧オイル自体は調剤になります。ご質問は成形品に含有する調剤の扱いについてです。

成形品の登録義務は、年間1t以上の意図放出物質が対象です。油圧機構の詳細を承知しておりませんが、常識的にはクローズした状況で使用すると思われ、通常の使用状態では意図的な放出はないと思われます。予想される使用条件ですと、事故やメンテナンス時にオイルの漏洩が懸念されます。ただ、この漏洩は意図した放出、機能上必要な放出ではないと解釈でき、意図的放出としての登録要件外と判断できます。
 アメリカの有害化学物質規制法TSCAでも、変圧器の絶縁オイルを例示し、絶縁オイルは変圧器と一体とみなし、報告義務を免除しています。ただ、同じ絶縁オイルをドラム缶に入れて輸入する場合は、報告義務を課しています。
 REACH規則でも同様に考えられると思います。

一方、成形品の届出義務は、成形品中に高懸念物質(SVHC)が年間1t以上で0.1wt%以上含有する場合です。油圧オイルにSVHCが0.1wt%以上含有していた場合の届出について検討してみます。

油圧オイルに関する安全情報はSDS、あれば登録番号から確認して、SVHCの含有を確認します。なお、SVHCリストは第59条で特定されますが、現在確定していません。
 REACH規則の義務は成形品中にSVHCが0.1wt%以上となっていますので、クレーンなどの重量に比較して、油圧オイルの重量は微々たるものであり、オイルに高濃度でSVHCを含有していても実質的には対象外と思われます。

SVHCの濃度規制の分母については、REACH規則の条項をそのまま読めば、成形品となりクレーン本体となりますが、EU RoHS指令と同様に均質物質(homogeneous materials)にすべきとの意見もあります。多様なユーザー、消費者への対応準備として、製品の構成部材の物質、調剤の情報は整理して保有しておくことが肝要と思います。

一般的な範囲での判断では、登録や届出義務はないと思われますが、次項は留意しておくことをお勧めします。

  • 調剤のSDSには、油圧オイルとしての用途が登録され、その用途、使用方法に適合しているか
  • SDSで知らされた有害性情報から製品構成でどこにSVHCを含有している部材があるか
  • 取扱説明書に使用時やメンテナンス時に油圧オイルに関する安全取り扱い上の留意点などを記載しているか

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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