ここが知りたいREACH規則

ここが知りたいREACH規則

EUの化学物質関連規則を統合するREACH規則について紹介

Q
2008年10月10日更新
Q.40 REACH規則で、他社が登録済みの物質を使用することは可能でしょうか?

REACH規則は従来の化学物質の規制で分類の柱であった"既存物質"と"新規物質"を一緒にしてすべての化学物質を対象に一貫性のあるシステムとして規制しようとするEUの法体系の一つで、化学物質のRegistration(登録)、Evaluation(評価)、Authorization(認可)の仕方を定めた規則です。

まず最初に登録から始まり、年間1t以上の製造または輸入がある物質は、物質そのもの、調剤に含まれるもの、成形品に含まれるものが登録の対象になります。その化学物質の製造者または輸入者が一定の術技一式文書をもってEU化学品庁に登録しなければ、市場に出すことはできません(ただし調剤そのもの、成形品そのものが登録対象でなく、その中に含まれている化学物質が対象です)。

『登録なければ上市なし』と称されていますが、このことは登録してないものは市場に存在し得ないことになります(ただし除外規定にあるものは別)。

物質の登録はサプライチェーン内でされていることが必要です。同じサプライチェーンで登録済みの物質を使用することは可能ですが、そのサプライチェーンで登録されていなければ登録する必要があります。登録した製造者、輸入者から購入して使用することはできますが、同じ物質でもその業者が登録していなければ登録することが必要になります。ただし、成形品中の意図的放出物質の登録、および、0.1wt%を超えて含有する高懸念物質の届出については、サプライチェーンに関係なく、その用途で登録されていれば、登録・届出の必要はありません。

第31条で安全性データシートを提供する必要はない物質そのもの、または調剤に含まれる物質のいかなる供給者も、受給者に「どのような物質についても登録番号」を通知する義務があります。サプライヤーから登録番号を入手しておくことが必要です。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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