ここが知りたいREACH規則

ここが知りたいREACH規則

EUの化学物質関連規則を統合するREACH規則について紹介

Q
2008年6月30日更新
Q.34 REACH規則の「成形品に含有するリスト物質の重量比0.1%」とは、成形品全体重量の0.1%という意味でしょうか。それともリスト物質を含有する部位や部品に対する重量比でしょうか。重量比の分母になるものが分かりません。ちなみに、RoHS指令では、均一部材への含有量とされていました。

ご指摘の通り、RoHS指令では均質材料に対しての含量として制限されています。他方、REACH規則では、成形品全体重量に対してと定義されています。2008年5月に発表された成形品中の物質に関するガイダンス文書(注1)の例では、次のように説明されています。(下記訳文は、RIP3.8最終報告書の環境省仮訳より引用:注2)

濃度の計算例

  • 椅子は木製部分とプラスチック細部から構成されている。椅子の重量は2.001kgである。
  • 椅子の木製部分には、10mgのSVHC が含まれている。木製部分の重量は2kgである。
  • 椅子のプラスチック装飾部分には、1mgのSVHC が含まれている。プラスチック装飾部分の重量は1gである。
  • 椅子中のSVHC の濃度:(10・10-3+1・10-3)g・100/(2001)g[%]= 0.0005 重量% < 0.1 重量%
  • 結論:製造者/輸入者は、第33条に従って川下に情報を伝達または第7条(2)に従って届出する必要はない。

ただし、ガイダンス文書には、重量比の分母として製品全体重量とすることについては、一部の加盟国から異議が出ていることが注記されています。この件については今後の動向に注意して頂きたいと思います。
注1: http://reach.jrc.it/docs/guidance_document/articles_en.htm
注2: http://www.chemical-net.info/pdf/RIP3.8draft_1.0.pdf)

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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