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ここが知りたい REACH規則

コラム

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15.09.18

中国「危険化学品目録2015」の実施ガイド(試行)の公表

中国の「危険化学品目録(2015版)」が2015年3月9日に公布されていました。この実施ガイド(試行)が、2015年8月19日付で国家安全生産監督管理総局から公表されました。

この実施ガイドでは、「危険化学品目録(2015版)」に収載されている危険化学品のGHSの分類が付与された「危険化学品分類情報表」が提供されています。

中国のすべての階級の安全管理部門は、今回公表された「実施ガイド」をベースに、化学品の生産・輸入企業が危険化学品の安全性の強化を図るため効果的な予防措置をとるように指導を行うことになります。

危険化学品の生産・輸入企業は、国家標準「化学分類および表示規範:GB30000.2‐2013~GB30000.29‐2013」、「化学物質安全ラベル規則:GB15258‐2009」およびその他の国家標準の要求事項に沿って、製品を分類し、SDS、ラベル表示の要求事項を遵守する必要があります。

ただし、「危険化学品目録(2015版)」に収載されている物質については、「危険化学品分類情報表」の分類に従うことが必須です。EUのCLP規則では分類と表示が調和されている物質については、それの分類・表示に従うことが求められていますが、中国で危険化学品目録に収載されている物質については、CLP規則と同じことが要求されていることになります。

「危険化学品分類情報表」での分類の例について、CLP規則の調和された分類と日本の厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」で提供されている分類を比較して表1に示します。

3物質についての比較だけですが、これらの分類は同じではありません。複数の国や地域に物質や混合物を輸出している場合には、輸出先で物質の分類・表示に相違がないかに注意を払う必要があることが分かります。

「危険化学品目録-2015」のNo.2828には、引火点で該当する物を収載しています。今回公表された「危険化学品分類情報表」のNo.2828には、表1に挙げたエタノール溶液が挙げられていますが、エタノール単体としては、収載されていません。

「危険化学品分類情報表」のNo.2828には、混合物として88種類の化学品が例示されています。この中には、塗料や接着剤が多く挙げられています。塗料や接着剤の組成は数多くありますのが、具体的には、塗料については国家標準「コーティング製品の分類と命名;GB/T2705‐2003」、接着剤については国家標準「接着剤分類;GB/T 13553-1996」を参照する必要があります。

他方、「危険化学品目録-2015」にリストされている物質を70%以上含有する混合物は、原則、危険化学品安全管理条例の適用対象になります。70%以下の混合物は「化学品物理危険性鑑定と分類管理弁法」に則って分類を確定し、「危険化学品登記管理弁法」に従い登録する必要があります。ただし、関連する安全手順の管理ライセンスは必要ありません。

今回の公表に当たって当局は質問を受け付けています。また、「危険化学品分類情報表」は今後完全なものへと修正されることになっています。

表1「危険化学品分類情報表」、EU CLP規則、日本の分類比較
物質名 CAS No. 「危険化学品分類情報表」 EU CLP規則 日本
No. 分類 調和分類 厚生労働省 職場のあんぜんサイト
メタノール 67-56-1 1022 ・引火性液体、区分2
・急性毒性-経口、区分3
・急性毒性-経皮、区分3
・急性毒性-吸入、区分3
・特定標的臓器毒性(単回ばく露)、区分1
・引火性液体、区分2
・急性毒性-経口、区分3
・急性毒性-経皮、区分3
・急性毒性-吸入、区分3
・特定標的臓器毒性(単回ばく露)、区分1
・引火性液体、区分2
・急性毒性‐経口、区分4
・眼に対する重篤な損傷・眼刺激性、区分2
・生殖毒性、区分1B
・特定標的臓器毒性(単回ばく露)、区分3(麻酔作用)
フォルムアルデヒド水溶液 50-00-0 1173 ・急性毒性-経口、区分3
・急性毒性-经皮、区分3
・急性毒性-吸入、区分3
・皮膚腐食/刺激、区分1B
・眼に対する重篤な損傷・眼刺激性、区分1
・皮膚感作性、区分1
・生殖细胞変異原性、区分2
・発がん性、区分1A
・特定標的臓器毒性(単回ばく露)、区分3(気道刺激性)
・水生環境有害性-急性区分、2
・急性毒性-経口、区分3
・急性毒性-经皮、区分3
・急性毒性-吸入、区分3
・皮膚腐食/刺激、区分1B
・皮膚感作性、区分1
・生殖细胞変異原性、区分2
・発がん性、区分1A
・急性毒性‐経口、区分・4
・急性毒性‐経皮、区分3
・急性毒性‐吸入(ガス)、区分2
・皮膚腐食/刺激、区分2
・眼に対する重篤な損傷・眼刺激性、区分2A
・呼吸器感作性、区分1
・皮膚感作性、区分1
・生殖细胞変異原性、区分2
・発がん性、区分1A
エタノール【24vol%以上を含むエタノール水溶液] (エタノール:64-17-5) 2828 (1)引火点<23℃、,初留点≤35℃、引火性液体、区分1
(2)引火点<23℃、初留点≥35℃、引火性液体、区分2
(3)23℃≤引火点≤60℃、引火性液体,区分3
・健康有害性、環境有害性は組成で判断。
・引火性液体、区分2* ・引火性液体、区分2
・眼に対する重篤な損傷・眼刺激性,区分2B
・生殖毒性,区分1A
・特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露),区分3(気道刺激性、麻酔作用)
・特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露),区分1(肝臓),区分2(中枢神経系)

*エタノールについては、EU CLP、日本の「職場のあんぜんサイト」ともに純物質の情報

(林  譲)

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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