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ここが知りたい REACH規則

コラム

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11.01.14

310万件の分類と表示の届出を受理

EU域内企業には、2010年12月1日に上市したREACH規則の登録対象物質および危険有害性に分類した物質と混合物に含まれる物質を、CLP規則に従い2011年1月3日までに分類・表示の届出が義務となっていました。
 これに関して、ECHAは2011年1月4日に「2011年1月3日までに、ECHAは311万4,835件 (2万4,529物質) の分類と表示のインベントリーの届出を受理した」との報道をしています1)

ECHAの執行長官 (Executive Director of ECHA) のGeert Dancet 氏は以下のようにコメントしています。
 「これは、化学の国際年のスタートとしては完璧です。今年後半に一般に利用可能となる分類表示のインベントリーは今日EU市場にあるすべての危険有害な物質についての更新情報を供給することによって著しく改善されるであろう」

CLP規則は、化学物質と混合物が関係していて、国連の化学物質の分類表示のグローバルな調和システム (GHS) の基準をEUに導入しています。CLP規則の目的の1つに物資あるいは混合物を危険有害な分類に導く性状を示す場合の定義の基準を提供することにより、人の健康と環境の保護を改善することにあります。

CLP規則は物質、混合物の製造者、輸入者、使用者または物流業者に適用されます。これらの適用者は規則に従い、年間の取扱量のいかんにかかわわらず物質、混合物を分類、表示および包装をしなければなりません。
 今回の届出において、80万件以上の大量届出はドイツからのものです。英国からは、50万件以上の届出が提出され、約30万件がフランスからの届出となっています。
全体で6,600社以上の企業が少なくとも1つの物質の届け出をしています。

ECHAは企業向けに1月3日の物質の分類表示の届出期限後の企業が知っておくべき対応について以下の情報 (Q&A) を提供しています2)

Q1. 2011年1月3日の届出期限を逸してしまった場合、どのようにすればよいのか?
A1 2010年12月1日以後EUに上市される、2013年と2018が登録期限の有害物質、物質類については、インベントリーに対する届出の期限は最初の上市から1カ月後です。この期限を逸した場合、遅滞なく届出をすること。これは法的義務です。もし従わない場合、国家執行当局からの行動と直面するかも知れません。
物質の分類・表示は無償で行え、届出を行うためいくつかのITツールを選択可能です。
Q2. 近々、物質の上市を予定しているが、ECHAへの分類・表示の届出はいつ必要となるのか?
A2. CLP規則は物質が最初に上市されてから1カ月以内での届出を要求しています。
例えば、2011年1月5日に上市したとすれば、遅くとも2011年2月5日までに分類・表示の届出をしなければなりません。
輸入者であれば、物質 (それ自身もしくは混合物に含まれている物質) がEU域内の顧客に受入れられた日を起点として1カ月をカウントします。
Q3. 物質の届出を計画中である。同様の物質の届出が既になされているかどうかを調査することはできるのか?
A3. REACH-ITのウイザードを使って可能です。自社の物質の届出を提出する過程で届け出済みの物質の届出リストが供給されます。
Q4. データベース中の既に利用可能な分類を使うことはできるのか?
A4. オンライン提出ツールを使う場合、同一物質で届出済みの分類に同意することができます。しかし、自社の物質の正しい分類・表示に重い責任が残ります。その後、危険な性状に気づいた場合は、分類を更新しなければなりません。
Q5. 届出した分類は更新を続ける必要があるのか?
A5. 届出は常に更新が必要です。以下の場合、遅滞なく届出を更新する必要があります。
  • 物質の届け出の変更を伴うような情報を得た場合
  • 詳細部分の変更があった場合
Q6. 届出情報の更新方法は?
A6. ITツールの1つを使って行います。IUCLID5、オンラインサブミッションツールあるいはバルクXMLツールです。更新を成功させるためには、届出済みのリファレンスナンバーを指定して、更新であることをはっきりと特定しなければなりません。強制情報とその他の要求は、プラクティカルガイド7の§3.5 (C&L 届出方法3))に記載してあります。
Q7. REACH登録ドシエにおいて分類・表示の情報を提出している。この情報の更新方法は?
A7. REACH登録を提出済みであれば、分類・表示情報の登録ドシエの更新のみによって変更を提出できます。IUCLID5において準備されている登録ドシエの更新をREACH-IT経由で提出できます。
例外:もし、年間1t以下のNONS登録ドシエを提出している場合、登録ドシエの更新の代わりにC&A届出を提出しなければなりません。もし、登録ドシエがCLPデータを含んでいないならば、それを遅滞なく更新する必要があります。
Q8. 2013年に登録ドシエを提出する。現在のC&L届出にどのような影響があるか?
A8. 現在のC&L情報は、登録ドシエを提出し、C&L情報に上書きされるまで有効に生きています。それ以降は分類・表示の情報の変更は登録ドシエの変更によってのみ行うことができます。
Q9. 届出情報をECHAはどのように使うのか?
A9. 庁は、CLP規則 (第42条) の要求に適合するよう今年の後半にウェブ上の公開インベントリー中にC&L届出情報のうち、機密情報以外を公開します。
インベントリーは、上市された物質の危険な性状について情報を提供することにより、化学物質の安全な使用を促進します。
Q10. C&Lインベントリーで公開される情報は?
A10. REACH規則 〔第119条 (1) 〕 の要求に従い、C&Lインベントリーし以下の情報を含んでいます。
  • REACH登録とC&L届出によりECHAに提供された物質の分類と表示
  • EUにおいて調和された分類の物質リスト
インベントリーの公開バージョンは各々の物質の特定と該当する固有の濃度限界またはマルチプライイングファクターを含んでいます。もし、企業が該当するIUPAC名を非公開 (機密)にフラグ付けをした場合、庁は、公開インベントリー中では代替名で公表します。
Q11. C&Lインベントリーの主要目的は何か?
A11. 分類・表示のインベントリーは、物質と混合物の域内マーケットでの十分な機能を確実にするだけでなく、人の健康と環境のハイレベルな保護をも確実にします。このことは透明性を促進し、企業に自らの物質は自らで分類することに同意する出発点を提供します。すべてのデータベースは、加盟国の適確当局で利用可能で、インベントリーの非機密情報はECHAのウェブサイト上で公開されます。
Q12. C&L情報のアクセス方法は?
A12. 分類・表示インベントリーは、2011年の春もしくは夏に公開されます。

1) http://echa.europa.eu/news/pr/201101/pr_11_01_clp_deadline_20110104_en.asp

2) http://echa.europa.eu/clp/info_clp_companies_en.asp

3) http://echa.europa.eu/doc/publications/practical_guides/pg_7_clp_notif_en.pdf

(瀧山 森雄)

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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