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ここが知りたい REACH規則

コラム

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08.09.12

REACH規則で成形品に認可が必要か?

昨年2007年12月14日付けのコラムに、成形品に関する義務に関していくつかの疑問点について書きました。そのうちの一つに、EU域外から輸出する附属書XIVにリストされる認可対象物質を含有する成形品について認可は必要かについての考えを紹介しました。

今回のコラムでは、これに関する情報を整理しましたので、その内容を紹介します。

REACH規則では認可に関して、TitleVIIで規定されています*1。その中で、第56条「一般規定」の1項は次の通りです。
 「製造者、輸入者または川下使用者は、物質が附属書XIV に含まれる場合には、以下に掲げる場合を除き、その物質を使用するために上市、または自ら使用してはならない。」

認められる場合の例の(a)項は次のようになっています。
 「物質そのもの、もしくは調剤に含まれる物質の用途、または物質の上市、もしくは自らの使用により行われる成形品への物質の組み込みが、第60 条から第64 条までに従って認可されている場合」

また、第62条「認可の申請」の2項は次の通りです。
「物質の製造者、輸入者および/または川下使用者は、認可の申請を行うことができる。1つまたは複数の者が、申請を行うことができる。」

以上の条項から、附属書XIVにリストされた認可対象物質を含有する成形品については認可が必要と解釈できます。しかし、EU域外の企業に、登録に関して認められている「唯一の代理人」は申請できる者に含まれていません。申請できるのはEU域内の事業者だけになります。

事実、登録ガイダンスには輸入者の義務として下記の事項があげられています*2
「附属書XIVにリストされた物質の使用の認可の申請」(筆者訳)

以上の情報からは、先のコラムで紹介しました、EU域外の輸出者は「成形品の認可の申請」はできないのであって、輸入者は認可申請が必要と解釈できます。

ところが、2007年7月に出された「Guidance for the Navigator」の12.3項には、「成形品に認可対象物質を組み入れることのみ認可の対象になる。輸入された成形品中の物質は、認可の必要がない」(筆者訳;原文は*3参照)の記載がありました。上記の登録ガイダンスとは異なる説明です。

いずれにしても、認可に関しましては、これから出される「認可申請のガイダンス」を待たねばなりません。

なお、認可に関しましては、EU域外の企業が、登録の場合と同じく、唯一の代理人が利用できるようにロビー活動が行われているとのことですが、まだ結論は出ていないようです。

*1:REACH規則条文は、環境省仮訳より抜粋引用

*2:Guidance on registration;p118

*3:原文抜粋;
 For substances in articles, only the incorporation of the substance in the article can be made subject to authorisation. Therefore substances in imported articles are in any case not subject to authorisation.
 なお、現在、「Guidance for the Navigator」はECHAのWebページからは削除されたのか見当たりません。

(林 譲)

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。


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