ビジネスQ&A

ビジネスQ&A

経営者のよくあるお悩み一問一答

Q
営業2019.03.28
Q1328. QRコード決済を小売店等に導入することのメリットを教えてください。

 当社は日用雑貨の小売業です。最近、「QRコード決済」という言葉をよく耳にします。QRコード決済とはどのようなもので、小売店が導入するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

A.

 QRコード決済とは、買い物の際の支払情報を含んだQRコードを用いて決済を行う仕組みです。QRコード決済の導入により、売れ筋商品や顧客情報の把握と活用が可能になり、売上拡大につなげることができます。

【QRコード決済とは】

QRコード決済とは、買い物の際の支払情報を含んだQRコードを用いて決済を行う仕組みで、その実現には2つの方法があります。
 1つ目は、来店客側のスマートフォンのアプリで支払情報を含んだQRコードを生成し、店舗側のバーコードリーダー(スマートフォンやタブレット端末のアプリでも可)で読み取る方法です。2つ目は、店舗で表示しているQRコードを来店客側のスマートフォンのアプリで読み取る方法です。来店客側、店舗側ともに専用の機器を追加する必要がないため、低コストで導入できる利点があります。主なサービスとして、楽天ペイやPayPayなどが知られています。

【QRコード決済の導入による小売店におけるメリット】

QRコード決済には、来店客側、店舗側それぞれにメリットがあります。手軽に買い物ができるようになるといった来店客側のメリット以外に、店舗側にも以下のようなメリットがあるのです。

(1)事務作業の軽減

QRコード決済により、店舗で現金を取り扱う頻度が減少します。これにより、店舗での現金取り扱いやレジ締めに要する事務作業を軽減することができます。
 例として、販売時点での現金の確認作業、レジ締めでの現金差異への対応作業、釣り銭の準備作業等が軽減されます。これにより、売上拡大に向けた検討や主要顧客とのコミュニケーションなど、より生産性の高い業務に集中することが可能になります。

(2)売れ筋商品の把握と活用

QRコード決済では、どの来店客が、自店舗のどの商品を購入したかの記録を店舗側に保存することができます。これにより、直近の売れ筋商品や、季節・商品ごとの売れ行き傾向、一緒に購入される商品の組み合わせなどの把握が可能になります。これらの情報をもとに、売れ筋商品の早期確保や、季節商品の計画的な品揃え、組み合わせて購入される商品の近接配置など、競合店舗に先んじた販売促進活動を行うことが可能になり、売上拡大につなげることができるのです。

(3)顧客情報の把握と活用

QRコード決済により保存された情報から、来店客の顧客情報も把握することができます。
 たとえば、特定の商品を購入された方の年齢や性別などの個人情報、来店時期、来店頻度、購入額などの購入情報などです。さらに、来店客個々の買い物の内容から、その方の趣味や嗜好を把握することも可能です。これらの情報を活用することで、来店客の年齢や性別に適した売れ筋商品の品揃えを行ったり、定期的な来店を促したり、購入額が多い方の趣味や嗜好に沿った売れ筋商品を電子メールやアプリで紹介するなどの個々の来店客に寄り添った販売促進活動も可能になります。

【今後のキャッシュレス社会に向けて】

現在、日本政府では、QRコード決済を含めたキャッシュレス社会への取組みを推進しています。現在はまだ、店舗側のコスト負担、来店客側のキャッシュレス決済に対する漠然とした不安感等の課題もあり、2017年時点のキャッシュレス支払比率は21.3%という状況です(出典:内閣府「2015年度国民経済計算年報」)。
 とは言え、今後の日本社会における人手不足対策やインバウンド需要の取り込み、徴税の効率化、公正化の必要性などを考慮すると、社会的なキャッシュレス決済の需要や必要な制度整備は進んでいくものと考えられます。少子高齢社会のますますの進展により、小売業の顧客減少が予想される中で、QRコード決済の導入により、競合に先んじて「個客」視点のマーケティングにいち早く取り組み、売上拡大に取り組んでみてはいかがでしょうか。

関連記事

フリーワードで探す

無料相談のお問い合わせ