ビジネスQ&A

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経営者のよくあるお悩み一問一答

Q
製造・設備2018.09.13
Q1300. 混流生産はどのように進めればよいですか?

 創業46年の電気関係の試験機器製造業です。以前は、少品種で大量生産ができるものが多かったのですが、近年、多品種で少量生産のものが増加してきました。少品種大量生産と多品種少量生産を両立させる混流生産があると聞き、検討したいと思っています。どのようなものか、教えてください。

A.

 混流生産とは、1つの生産ラインに複数の品種を流す生産方式です。少品種大量生産に近い生産性、コスト抑制効果が得られます。
 留意点は経営トップが先導することです。事業戦略・生産戦略の策定から設計、生産まで、一体になる必要があるからです。

【混流生産とは】

1. 混流生産とは

混流生産とは、1つの生産ラインに複数の品種を流す生産方式です。限られた生産設備を効果的に活用する最新の製造ラインと言われています。

2. 混流生産の考え方

市場の成熟化にともない、需要が少品種大量生産から多品種少量生産に変わっています。そこで、生産量が少なくても製品構造を共通化し、工程をまとめることで、少品種大量生産に近い生産性、コスト抑制効果を得ようとするものです。

図 少量種大量生産(専用ライン)と混流生産

【混流生産のメリット】

1. コスト抑制

個別の段取り時間、品種切り替え時間などを短縮できます。これにより、生産性の向上、コスト抑制が期待できます。

2. 仕掛品の最小化

混流生産では工程、サブ工程が同期化されることで、それぞれの仕掛品は最小となります。これにより、工場占有スペースの縮小、運転資金の抑制などが期待できます。

【混流生産の進め方】

混流生産は、事業戦略・生産戦略、設計、生産の3ステップで進めます。

1. 混流生産を行うための事業戦略・生産戦略の策定

事業としての事業戦略、生産部門全体の生産戦略を策定します。ここでは、生産する品種全体をリストアップして、どの品種をどのような組み合わせで混流生産するかを決めます。混流生産の中で最も重要なステップです。

2. 混流生産に適した設計

(1)共通化設計
 製品構造を同じとし、土台となる部分(プラットフォーム、フレーム、シャーシなど)を共通化する設計にします。

(2)モジュール化設計
 機能単位、組立交換単位に分割するモジュール化を図り、品種の違いをモジュールで吸収できるように配慮します。

(3)標準化設計
 混流生産における全体の部品やユニットの種類を抑制するため、できるだけ標準化を図ります。

3. 生産

(1)工程、サブ工程の同期化
 同期化を図るために、生産ラインの進行に同期して、ラインサイドにモジュール、ユニット、部品などを供給できる体制とします。

(2)平準化
 各サブ工程の組み付け工数(タクトタイム)が同じ時間配分となるようにします。たとえば、作業時間の長いものはライン外でユニット組立をしてからラインに供給するようにします。

(3)運搬の自動化
 混流生産の場合、部品、ユニットの種類が圧倒的に増えます。したがって、部品、ユニット置き場から組立ラインまでの運搬・移動が頻繁、複雑となります。できれば無人搬送車などにより自動化します。

【混流生産の留意点】

混流生産は、経営トップがリーダーシップをとって推進しなければなりません。なぜなら、上流の事業戦略・生産戦略から下流の生産まで一体になって進める必要があるためです。

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