ビジネスQ&A

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経営者のよくあるお悩み一問一答

Q
会計2018.08.16
Q1296. ブロックチェーンとはどのようなものでしょうか?

 当社では現在新規事業を検討しています。さまざまなビジネスに挑戦していきたいと考えていますが、仮想通貨に関わるビジネスが盛り上がっていると聞いています。その中でブロックチェーンという技術をよく目にするのですが、どのようなものでしょうか?

A.

 ブロックチェーンは暗号化技術の一種であり、仮想通貨の技術的バックボーンになっているものです。お互いに取引履歴を突き合わせることで正当性を証明し、データの改ざんが行われないようになっているものです。これらの取引の計算に協力することで得られる報酬(マイニング)を得るビジネスも盛んになっています。

【ブロックチェーンの概念】

専門的な解説をしていくと分かりにくくなるうえ、長文になってしまいますので、ここではブロックチェーンの技術を分かりやすく、難しい部分は省いて説明していきます。
 仮想通貨を取引した際には、必ず取引のデータが残ります。銀行でお金を預けたり、引き出したりしたりした際に、データが残り、そのデータが通帳に印字されるのと一緒です。
 銀行の場合は、その銀行が一元的に取引データを収集し、管理していますが、ブロックチェーンの場合は、その取引データを分散して皆がもち合う形で管理されています。
 取引のデータはブロックと呼ばれる小さなデータの固まりになります。それを鎖(チェーン)のようにつなぎ合わせることで、一連の取引データを表現していきます。それぞれのブロックには「前のハッシュ」「ナンス値」というデータがくっついています(図1)。

図1 ブロックのイメージ

図1 ブロックのイメージ

ここで出てくる前のハッシュとナンス値はある法則で暗号化された数値だと思ってください。取引データから計算して導出された数値です。
 これをチェーンにすると図2のようになります。

図2 ブロックチェーンのイメージ

図2 ブロックチェーンのイメージ

図2の場合、ブロックAのナンス値とブロックBの前のハッシュを照合して等しいので、チェーンとしてつながります。ところが、ブロックBとブロックDは値が異なるので、繋がりません。
 このハッシュやナンス値と呼ばれるものは、取引データの一部でも改ざんされると、まつたく異なった値になります。つまり、取引の過程の一箇所でも改ざんされるとすぐに分かってしまうのです。
 これらの特徴からブロックチェーン化されたデータは改善が難しいとされていて、仮想通貨の信用の根拠にもなっているのです。

【ブロックチェーンの計算】

ブロックチェーンはこのように、ブロック単位で分けたデータを整合性がとれているかどうかを検証し、データの正当性を保持します。しかし、このブロック自体は分散して保管しているので、リアルタイムに整合性を検証することはできません。
 そこで、ブロックチェーンでは短いスパン(10分程度)で各ブロックの整合性が保たれているかを確認することが必要になります。
 図2の例では3つ程度のブロックなので、簡単に計算できてしまうように思われますが、これが万単位、あるいはそれ以上になると、膨大な量の計算が必要になります。そこで、この計算を行ってくれる人を募り、計算を託しています。つまり、計算のアウトソーシングです。
 仮想通貨では、この計算に成功した人(最も早かった人)に報酬として仮想通貨を支払うということを行っています。これが今、世間で話題になっている「マイニング」と呼ばれる行為です。
 計算にはコンピュータを使用しますので、電力を消費します。「電気代(を含む諸経費)【もらえる仮想通貨の価値」が成り立っているうちはこの図式は機能します。
 最近では、電気代が安い土地に大きなコンピュータを連結したセンターを作って、マイニングをビジネスにしようとする動きも出ています。

【ブロックチェーンの今後】

ブロックチェーンは現在、仮想通貨とセットで語られることが多い技術ですが、国や大手金融機関は、この技術を研究し、より広範に社会に貢献できる技術として研究を行っています。
 地域通貨や各種証明の発行、サプライチェーンへの応用など、今後、われわれの生活に欠かすことのできない技術として確立していく可能性があります。

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