ビジネスQ&A

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経営者のよくあるお悩み一問一答

Q
省エネ2018.04.25
Q1294. 照明制御について教えてください。

A.

 LED照明は、Hf蛍光灯照明に比べ、35%程度の省エネが図れ、光出力の制御性・応答性が良いことから、人感センサによる点・消灯制御、あかりセンサによる調光制御、タイムスケジュール制御などを付加することで、最大70%程度の省エネが期待できます。現在、メーカを問わず運用可能な無線照明制御技術が開発・商品化されています。

前回に続き、ZEBを実現するために追加される仕様のキーワード中、「照明制御」についてご説明します。
 省エネルギーセンターの調査(オフィスビルの省エネルギー 2009年)によると、下図のとおり、一般的なオフィスビルにおいては、(1)オフィス専有部において全体の約6割のエネルギーを使用し、(2)オフィス専有部分の電力消費状況の内訳は、空調と照明で約7割を占めています。そのため、オフィスビルの運用においては、空調設備とともに照明設備に対して、省エネ化が求められています。

一般的なオフィスビルにおけるエネルギー使用場所/オフィス専有部分における電力消費の割合

LED照明は、Hf蛍光灯照明に比べ、35%程度の省エネルギーが図れるため、急速に普及が進んでいます。加えて、LED照明は光出力の制御性、応答性が良いことから、人感センサによる点・消灯制御、あかりセンサによる調光制御、タイムスケジュール制御などを付加し、より高度で、より多彩な空間設計が可能になってきています。
 さまざまな企業が独自の技術により高度な照明制御システムを開発、市場に導入していますが、その多くは照明器具と照明制御装置が同一メーカ製品であることが前提で、ユーザが安価な製品を選択することができませんでした。
 そのため、照明に対するきめ細やかな管理や他の設備システムとの連携を行うビル設備の統合運用管理機能の必要性が認識され、メーカが異なっていても運用可能なオープン化技術(仕様が公開されている技術)や新たなセンサ・照明制御技術が開発・商品化されるようになってきています。
 本Q&Aでは、照明制御技術として、無線個別照明制御システム「FIT LC(フィットライティングコントローラ:(株)NTTファシリティーズの商標)」をご説明します(出典:NTT技術ジャーナル 2015年5月号)が、他照明器具メーカ等でも同様な制御システムが開発商品化されています。

FIT LC 無線個別調光照明制御システム

  • システム構成を図1、標準オフィスへの導入イメージを図2に示します。
    図1 システム構成(スタンダードタイプ)
    図2 標準オフィスへの導入イメージ
  • 特長は次の通りです。
    • 1)1灯ごとの個別調光制御・・構築コストが高くなることなく複数台のグループ単位から1灯単位まで、好みの照度に制御することができます。操作は壁スイッチからだけでなくタブレット、スマートフォンでも操作可能です。さらに、明るさセンサによる昼光利用制御や、人感センサによる在・不在検知制御など各種センサと連動する制御や時間帯スケジュールに応じて行う制御など、自動で省エネルギー効果を果たせる機能を持っています。
    • 2)オープンな制御技術の採用によるメーカフリーの実現
    • 3)制御配線の無線化による工事費の抑制・・制御配線を無線化しているので、制御配線改修工事が不要です。利用方法の変更やリニューアル時には改修工事が発生することがなく、ソフトウェアの設定変更のみで対応が可能になります。
    • 4)無線機能付LED照明器具で安価なシステムの構成が可能・・無線受信機能をあらかじめ搭載した無線機能付LED照明器具を開発しラインアップしています。ニーズに応じてシステム構成を選択でき、各種センサに対応した自動制御機能を省き、スマートフォンなどによる無線制御に特化すれば、ゲートウェイなどを用いない安価なシステムを構築することもできます。
    • 5)情報連携技術による拡張性の高さ・・ビルエネルギー管理システム(BEMS:)と連携することにより空調設備の制御や消費電力量の見える化などの機能拡張が可能です。
  • 潜在的な照明制御による省エネルギー効果は照明設備のLED化と合わせると消費エネルギー量を約80%削減できることが見込めます(図3)。本システム導入による制御だけでも最大70%、ビル全体でみれば約10%の削減を見込むことが可能です。
    図3 制御による省エネルギー効果例

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