ビジネスQ&A

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経営者のよくあるお悩み一問一答

Q
システム2017.11.30
Q1273. NTTの電話網がIP化されるとどのような影響がありますか?

 創業60年の食品販売の問屋業を営んでいます。最近、NTTの固定電話網が、近い将来、IP化されると聞きました。我々のように、主に電話やFAXで注文の連絡などをしている企業にとって、どのような影響が出るでしょうか。また、どのように対応すればよいでしょうか。

A.

 NTTは、2025年までに、固定電話(加入電話、INSネット)のネットワークをIP化します。現状の電話、FAXは、そのまま使用できますが、「INSネットのディジタル通信モード」などは終了します。早めに確認されることをお勧めします。

【NTTの固定電話網のIP化計画の概要】

1. IP化計画とは

 NTTは2025年までに、固定電話(加入電話、INSネット)のネットワークであるPSTN (Public Switched Telephone Network)をIP網(Internet Protocolを用いたネットワーク)に移行させる計画です。
 主な理由は、PSTNの中継・信号交換機がすでに製造停止となっており、設備の維持が困難となるためです。

2. IP化計画の内容

(1)コアとなるネットワークをPSTNからIP網へ

 NTTにおけるコアとなるネットワークは、PSTNから、IP網(NGN:Next Generation Network)に置き換わります。これにより、NTT局内の中継・交換機は、すべてルーターに置き換わります。
 これらのPSTNのIP網移行化は、NTT内にある設備だけで行います。

図1 固定電話網のIP化の概念図

図1 固定電話網のIP化の概念図

(2)現状のメタル回線は継続使用

 利用者宅とNTT中継局間で、現在、設置されているメタル回線はそのまま継続使用します。そして、NTT中継局からIP網への接続は、変換装置により行います。これにより、現在の加入電話は、「メタルIP電話」に移行します。
 したがって、現在、利用している電話やFAXは、IP化になっても、そのまま継続利用ができます。IP網への接続に関して利用者が行うべきことはありません。

(3)NTTとの契約・料金制度など

 NTTとの契約は、メタルIP電話に自動的に移行となります。
 また、基本料金は原則として現在と同額です。通話料は、距離に依存しないIP網の特性から、全国一律となる予定です。

【IP化で終了されるサービス】

1. 通話関係のサービス

 通話関係では、マイライン、短縮ダイヤル、キャッチホン・ディスプレイなどが終了する予定です。

2. INSネット ディジタル通信モード

 IP化で最も影響が大きいと言われているのが、「INSネットのディジタル通信モード」です。現在、EDI(電子商取引)、POSシステム、警備端末などで広く利用されているとされています。

【利用者である企業がとるべき対応】

1. IP化による自社への影響範囲の明確化

 現在、どのようなサービス、回線を利用しているかの確認が必要です。そして、それが使えなくなると、どのような影響があるのかを明確にします。
 特に影響の大きいのが、「INSネット ディジタル通信モード」です。これについては、NTTからの請求書に、「INS通信料」(INS通話料ではありません)の項目があるかどうかを見ます。

2. 自社の事情に合わせた対応計画

 IP化により影響の大きいものについては、自社の事情に合わせて代替サービスの検討、あるいは光回線への移行を検討します。

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