ビジネスQ&A

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経営者のよくあるお悩み一問一答

Q
経営ビジョン・相談2017.11.22
Q1270. AIは、工場ではどのように活用できますか?

 電子部品関係の製造・加工・組立を行っている従業員98名の製造業です。最近、AIという言葉をよく聞くようになりました。AIの活用が進むと、仕事のやり方などが大きく変わるようです。我々のような中小企業にとって、どのような活用が考えられるかを教えてください。

A.

 AIの活用が進むと、技術の水準や生産性などを飛躍的に向上させます。産業用ロボット、設備保守、官能検査など、中小企業にとっても、広い活用範囲があります。一方、学習モデルの準備や費用面においては、事前に留意が必要です。

【AIについて】

1.AIとは

 AI(Artificial Intelligence)とは、日本語では人工知能の意味です。人間の脳が行っている知的な作業を、コンピュータで模倣して実現するシステムです。
 一般的には、「学習」と「推論」の2つのステップで実行します。「学習」で、有用な知識を収集し、脳内神経のような「学習済みモデル」を生成します。次に、「推論」で、その「学習済みモデル」を適用することで最適な解を出力します。

図1 AIの仕組み

2.AIを取り巻く環境

 現在、国家的に取り組まれている「インダストリー4.0」構想の中で中核となるスマートファクトリーの実現に向けて、AIが活用される見通しです。製造業にとって、AIは避けては通れない技術です。

【工場でのAI活用】

 工場でのAI活用については、以下があります。

1.産業用ロボットの効率的活用

 産業用ロボットにAIを組み込むことにより、効率のよい手順、動作などを短時間に学習できるようになります。また、対象物の外形、位置、セット方法などが規定などから外れていても、AIが判断をして、その状況に応じた最適な対応が取れるようになる可能性があります。

2.資材発注、在庫管理の最適化

 日々の資材の使用状況、在庫状況を監視することにより、最適な資材発注のタイミングの提案、在庫水準の最適化などが可能となります。

3.人間の感覚に依存する検査の機械化

 目視検査、異音の有無などのような、比較的、人間の感覚に依存するような検査について、その判断基準をAIに学習させることにより、機械化することができます。

4.設備保守の効率化

 過去の設備の稼働状況及び故障状況、消耗品の入れ替え状況、修繕状況などを学習させることにより、故障などの発生等の予測が高い確度で行えるようになります。これにより、効率的な設備の保守、予防保全などができるようになります。

5.その他


【AI活用における留意点】

 AI活用において、主な留意点が2つあります。

1.学習済みモデルの準備方法

 AIの推論の精度は、「学習済みモデル」の充実度によります。これは、学習に用いたデータの質と量に依存します。このため、企業間での学習データ取引所を設立しようとする動きや、学習モデル生成に専念する「学習工場」が必要との提案も出ています。
 これらの対処のために、今後、AI関連の動向を見ておく必要があります。

2.ITインフラやネットワーク整備の費用負担

 AIを活用するためには、AIのためのシステムを導入する必要があります。さらに、周辺ITインフラやネットワークを整備する必要があります。
 これらの費用は、中小企業にとっては結構な負担となるので、あらかじめ、資金計画を検討しておく必要があります。

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