ビジネスQ&A

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Q
省エネ2017.11.01
Q1250. 「工場等」の判断基準に基づく個別管理標準作成上の留意点─(2-2)加熱及び冷却並びに伝熱の合理化(空気調和設備、給湯設備)

A.

 「工場等」の判断基準の「(2-2)加熱及び冷却並びに伝熱の合理化 空気調和設備、給湯設備」を取り上げ、「該当する設備」、「管理内容と補足説明」と「個別管理標準を作成する上での留意点」について解説しています。

「工場等」の判断基準に基づく個別管理標準作成上の留意点に関わり、3回目として、「工場等」の判断基準の「(2-2)加熱及び冷却並びに伝熱の合理化 空気調和設備、給湯設備」を取り上げます。

I. 「工場等」の判断基準の「(2-2)加熱及び冷却並びに伝熱の合理化 空気調和設備、給湯設備」に該当する設備

  • 関東経済産業局のホームページ上で例示されている設備は、下記のとおりです。
    蒸気ボイラー(空調用)、空気調和機設備(エアハン等)、空気調和の熱搬送設備、空調用吸収式冷凍機(蒸気等)、空調用吸収式冷凍機(燃料)、空調用電動ターボ冷凍機・チラー、ヒートポンプ式エアコン(電動式)、ヒートポンプ式エアコン(GHP)、給湯設備、給湯設備(電気温水器、燃料焚温水ヒーター、蒸気熱源温水器)

II. 工場等の判断基準での管理内容と補足説明

  • 「工場等」の判断基準の「(2-2)加熱及び冷却並びに伝熱の合理化 空気調和設備、給湯設備」の1. 管理として規定されている項目は、下記のアからケの9項目です。
    1. ア. 製品製造、貯蔵等に必要な環境の維持、作業員のための作業環境の維持を行うための空気調和においては、空気調和を施す区画を限定し負荷の軽減及び区画の使用状況等に応じた設備の運転時間、温度、換気回数、湿度等についての管理標準を設定して行うこと。
    2. イ. 工場内にある事務所等の空気調和の管理は、空気調和を施す区画を限定し、ブラインドの管理等による負荷の軽減及び区画の使用状況等に応じた設備の運転時間、室内温度、換気回数、湿度、外気の有効利用等についての管理標準を設定して行うこと。なお、冷暖房温度については、政府の推奨する設定温度を勘案した管理標準とすること。
    3. ウ. 空気調和設備を構成する熱源設備、熱搬送設備、空気調和機設備の管理は、外気条件の季節変動等に応じ、冷却水温度や冷温水温度、圧力等の設定により、空気調和設備の総合的なエネルギー効率を向上させるように管理標準を設定して行うこと。
    4. エ. 空気調和設備の熱源設備が複数の同機種の熱源機で構成され、又は使用するエネルギーの種類の異なる複数の熱源機で構成されている場合は、外気条件の季節変動や負荷変動等に応じ、稼働台数の調整又は稼働機器の選択により熱源設備の総合的なエネルギー効率を向上させるように管理標準を設定して行うこと。
    5. オ. 熱搬送設備が複数のポンプで構成されている場合は、負荷変動等に応じ、稼働台数の調整又は稼働機器の選択により熱搬送設備の総合的なエネルギー効率を向上させるように管理標準を設定して行うこと。
    6. カ. 空気調和機設備が同一区画において複数の同機種の空気調和機で構成され、又は種類の異なる複数の空気調和機で構成されている場合は、混合損失の防止や負荷の状態に応じ、稼働台数の調整又は稼働機器の選択により空気調和機設備の総合的なエネルギー効率を向上させるように管理標準を設定して行うこと。
    7. キ. 給湯設備の管理は、季節及び作業の内容に応じ供給箇所を限定し、給湯温度、給湯圧力その他給湯の効率の改善に必要な事項についての管理標準を設定して行うこと。
    8. ク. 給湯設備の熱源設備の管理は、負荷の変動に応じ、熱源機とポンプ等の補機を含めた総合的なエネルギー効率を向上させるように管理標準を設定して行うこと。
    9. ケ. 給湯設備の熱源設備が複数の熱源機で構成されている場合は、負荷の状態に応じ、稼動台数の調整により熱源設備の総合的なエネルギー効率を向上させるように管理標準を設定して行うこと。

III. 個別管理標準を作成する上での留意点

本判断基準では、冷凍・冷蔵設備は対象外です。

  • (2-2)1. アでの「区画」は、図面などで具体的に示され、運転スイッチが区画ごとにあることが必要です。区画ごとに温度、湿度等の管理基準値と運転時間を決めましょう。温度については、特定の数値を「設定値」や「目標値」として定めると良いでしょう。また、湿度については湿度を制御する設備が無い場合は対象外です。区画ごとの温度、湿度、運転時間などを計測し、その結果を記録することが求められます。
  • (2-2)1. イは、(2-2)1.アと同様で、外気の導入基準(室内二酸化炭素濃度等)を定めておくと良いでしょう。なお、主に空調用に使用するボイラーは発生蒸気の温度、圧力、供給量などを計測・記録することが求められます。また、効率改善の事項には電力(電流)の計測・記録も必要で、(6-1)2. で記録することを定めると良いでしょう。
  • (2-2)1. ウでは、空気調和(温度制御)機能の無い換気だけを行う設備も対象です。季節ごとの、温度、圧力、流量などを定めておくと良いでしょう。そして、運転日誌等で、運転条件の変更等が確認できるようにしましょう。
  • (2-2)1. エ、オでは、多種多様の熱源機の運転の優先順位を、季節、曜日、時間などに応じて定めると良いでしょう。そして、運転日誌等で、運転台数、機器選択状況が確認できるようにしましょう。

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