ビジネスQ&A

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経営者のよくあるお悩み一問一答

Q
省エネ2017.11.01
Q1189. 実排出係数と調整後排出係数って何?

A.

 実排出係数は、電気事業者が小売りした電気の発電に伴い排出した二酸化炭素排出量(実排出量)を販売した電力量で除した数値で、調整後排出係数は、実排出量から京都メカニズムクレジット・国内認証排出削減量等を差し引いた調整後排出量を販売した電力量で除した数値です。

事業者全体のエネルギー使用量(原油換算値)が1,500キロリットル/年以上で、省エネ法の「特定事業者」又は「特定連鎖化事業者」に指定された事業者は、毎年7月末日までに定期報告書を提出する義務を課せられます。この定期報告書は、温対法(地球温暖化対策の推進に関する法律)における報告書を兼ねていて、1. 温室効果ガス算定排出量(実排出量)、2. 調整後温室効果ガス排出量(調整後排出量)を算出し報告する必要があります。このとき、電気事業者から購入した電力量(kWh)を温室効果ガス排出量に換算するための係数が実排出係数と調整後排出係数で、単位はt-CO2/kWhです。

実排出係数は、電気事業者が小売りした電気の発電に伴い排出した二酸化炭素排出量(実排出量)を販売した電力量で除した数値で、調整後排出係数は、実排出量から京都メカニズムクレジット・国内認証排出削減量等を差し引いた調整後排出量を販売した電力量で除した数値です。

電気事業者ごとの実排出係数と調整後排出係数は、毎年度12月頃に前年度の実績値が公表されます。例えば、2012年度の実績は2013年12月19日に公表され、公表された係数は2013年度の温室効果ガス排出量の算定に用いられます(報告は2013年7月末日まで)。東京電力、関西電力、四国電力、沖縄電力について、実排出係数と調整後排出係数の年度別推移を下図に示します。

電力会社別実排出係数と調整後排出係数

沖縄電力は原発を所有していないため、実排出係数(点線)は年度によらずほぼ一定ですが、その他の電力会社は東日本大震災(2011年実績)以降に原発が停止したことから実排出係数は増加しています。

なお、我が国は2013年以降の京都メカニズム(第2約束期間)に参加しないため、国際排出量取引による京都メカニズムのクレジット(CER、ERU、AAU、RMU)の国際的な移転や獲得を行うことはできず、2013年以降の調整後排出係数(実線)は従来とは異なる傾向を示すことが予想されます。

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