ビジネスQ&A

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経営者のよくあるお悩み一問一答

Q
省エネ2017.10.27
Q1160. エネルギー消費原単位と省エネの関係は?

A.

 エネルギー消費原単位とは、 単位量の製品や額を生産するのに必要な電力・熱(燃料)などエネルギー消費量の総量のことです。省エネ法では「エネルギー消費原単位を年平均1%以上改善」することを求めています。

 エネルギー消費原単位とは、 単位量の製品や額を生産するのに必要な電力・熱(燃料)などエネルギー消費量の総量のことで、エネルギー効率を表しています。

 省エネ法では、事業者単位(企業単位)でエネルギーを一年間で原油換算1,500kLe以上使用している事業者は中長期的にみて年平均1%以上のエネルギー消費原単位の低減に努めることを求めています。
 エネルギー消費原単位はその定義から、省エネルギーの進捗状況をみる指標として使用されています。例えば、我が国のエネルギー白書では製造業のエネルギー消費の動向がエネルギー消費原単位の年度推移図として毎年、掲載されています(出典:資源エネルギー庁 エネルギー白書2013)。

製造業のエネルギー消費原単位の推移

 【図-1】で読み取れるように、長期的にはエネルギー消費原単位は下降しており省エネルギーが進捗していることが理解できる一方で、1990年以降は上昇傾向もみられます。製造業は生産コスト低減の観点から省エネルギーに積極的に取り組まれている業種であり、上昇傾向は製造業の方々にとり違和感を覚えるのではないでしょうか?
 このような結果となる理由の一つとして、設備の稼働率の低下が考えられます。設備は生産量に関わらず一定量のエネルギーを使用するため、稼働率が低い場合はエネルギー消費原単位が増加する傾向があります。
 【図-2】は海外のビール工場での生産量とエネルギー消費原単位(スチーム利用量原単位)の関係を示しています(出典:平成23年度環境省委託事業 「南アフリカ・ビール飲料工場における省エネ活動を通じた原単位法に基づく新メカニズム実現可能性調査」報告書)。

生産量とエネルギー消費原単位の関係

 【図-2】から、生産量とエネルギー消費原単位は密接な比例関係にあり、生産量が増えるほどエネルギー消費原単位が減少していることが分かります。
 【図-2】の関係は同じ設備であれば一般的に成立する関係であり、省エネを目指す上では設備の稼働率を高く維持することが重要であることが理解できます。この点から言えば、不使用時には設備を停止する、複数系列がある場合は設備の統合を図るなどは効果的な方法です。
 また、エネルギー消費原単位でエネルギー管理を行う場合は、エネルギー消費原単位算定の基準となった製品や生産額をも同時に記録し、図-2のような両者の関係として整理(見える化)することをお勧めします。このような図を月・週・日単位で作成、管理することで設備の不具合兆候の早期発見や、過年度データと比較することで省エネの進捗具合を定量的・客観的に把握することができます。

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