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Q1137. 起業を検討中ですが、新規ビジネスの進め方を教えてください。
 28歳の会社員です。個人で起業して新しくビジネスを始めたいと考えているのですが、アイデアはあるものの、進め方がわかっていません。新規ビジネスを始めるにあたって、リスクの低いビジネスの進め方があれば教えてください。

 低リスクで新事業を始めるにあたっては、小規模・最小単位のプロダクトを用いて利用者の反応を見極め、改良、軌道修正をくり返すリーン・スタートアップが適しています。素早く市場動向を見極め、状況に応じた早期の撤退も視野に入れた、リスクの低いビジネスの進め方です。

Q11372017年2月 8日

テーマ:計画・資金

 トヨタのリーン生産方式の考え方を引き継ぐリーン・スタートアップは、IT業に特化した開発のプロセスではなく、ビジネスの進め方はどの業種においても参考となります。その本質をひと言で表現すると、「地図を捨ててコンパスを頼りに進め」、すなわち、机上で一からゴールまでの道のりを入念に検討するのではなく、現場・現地主義で製品・サービスを利用してもらいながらゴールまで進んでいく、という考え方です。
 創業1年目は経営力や経験が未熟で、市場からの認知や信頼も薄いため、すぐに大きく勝負に出るのではなく、まずは準備期間と割り切り、プロダクトの改良・軌道修正を通じて、ノウハウや認知、信頼を得ることに注力しましょう。
 リーン・スタートアップでは、「構築-計測-学習」のサイクルにより、失敗をくり返しながら持続可能な事業の構築を目指します。

図1 反復サイクル

【構築】

 最初は、サイクルを開始できる実用最小限の製品(MVP:minimum viable product)の開発を、最小の時間と労力で行います。目的は仮説検証サイクルを開始することであり、必ずしも試作品等の製品・サービスの形をとる必要はなく、たとえばデモ動画を作成することも1つのMVPになります。デモ動画等のMVPを作成し、実際に見て触ってもらって計測を行います。また、協力的な1人の顧客に利用してもらって改善点を見つけ出し、サイクルを継続して徐々に対象顧客を増やす手法もあります。
 アイデアだけがある状態において整理を行うには、ビジネスモデル・キャンバス(※関連情報参照)について、より仮説検証に適するように改良を加えた、リーン・キャンバスを用いることも推奨されます。

【計測】

 仮説の妥当性を検証するため、開発したMVPを実際の利用者に提供し、反応の様子やアンケート結果などにより計測を行います。利用者は失敗に比較的寛容で、新し物好きなアーリーアダプターと呼ばれる層が理想的です。検証は、以下の観点が重要となります。

  • 価値:顧客にとって価値を提供できているか
  • 成長:顧客の口コミ等による広がりがあるか

 注意点は、測定の基準が検証者の都合の良い結果を導くための基準とならないよう、因果関係が明確でデータを信頼できる、客観性のあるシンプルな基準を用いることです。一例として、利用者が再度ボランティアを引き受けてくれるかどうか、はシンプルな基準となります。

【学習】

 計測されたデータや利用者の反応を確かめて、「この製品・サービスを提供することで利用者の○○の課題を解決し、利用者はそれに価値を見出す」という根本の仮説を検証します。その結果から、次のサイクルに向けた改良を行うか、方向転換を行って仮説を修正するか、撤退するかを見極めます。

 これらのサイクルを反復することで、小さな失敗を重ねて柔軟な軌道修正を可能とし、利用者の獲得と製品・サービスの開発を同時に実現することが狙いとなります。

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