ビジネスQ&A

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経営者のよくあるお悩み一問一答

Q
教育・能力アップ2017.01.12
Q1130. ダイバーシティの活用で事業を拡大するには、何が大切でしょうか?

 首都圏近郊で、食料品製造業を営んでおります。まだまだ機械化ができない工程があり、女性従業員の比率が高い企業です。今後、ダイバーシティを活用した経営に力を入れていくつもりですが、どのようなことに気をつけていく必要があるでしょうか。

A.

 ダイバーシティ経営の目的は、多様性にあふれる人材を活用し、それを価値創造につなげていくことです。しかし、導入すれば自動的に企業業績に結びつくものではありません。人材活用が経営戦略の実現に貢献できて初めて、企業業績に結びつくことになります。

【女性活躍はダイバーシティ経営の試金石】

 経済のグローバル化をはじめとする市場環境の変化は、企業経営にとって、経営上の不確実性を増大させています。また、少子化による生産年齢人口の減少に対応するために、企業としては、従来型の人材確保・活用策を変革することが不可避となっています。
 このような状況下で、女性活用はダイバーシティ経営の試金石でもあります。ダイバーシティ経営は、優れた人材の確保、多様な市場ニーズへの対応、ガバナンスの強化、資金調達の安定化など、さまざまな面で経営にプラス効果をもたらします。日本企業の競争力を高めるためにも、女性活躍は欠かせない要素です。

図1 ダイバーシティ経営のプラス効果

【人材活用による経営戦略の実現】

 ダイバーシティ経営を推進し、多様な人材の活用が可能となっても、そのことが自動的に、企業業績に結びつくわけではありません。人材活用戦略が経営戦略の実現に貢献できて初めて、企業業績に結びつきます。
 しかし、ダイバーシティ経営の推進が自動的に企業業績に結びつくものではないとはいえ、それに取り組まない企業はビジネスチャンスを失うことになってしまいます。つまり、経営戦略に対応したダイバーシティ経営を推進することで、多様な人材がそれぞれの能力や持ち味を活かすことができ、それが経営上の具体的な成果として結実し、企業の中長期的な成長力につながることを確信したうえで、持続的に取り組むことが重要なのです。

【ダイバーシティ経営の成果】

ダイバーシティ経営は、多様な人材が意欲的に仕事に取り組める職場風土や働き方の仕組みを整備することを通じて、適材適所を実現し、その能力を最大限発揮させることにより、経営上の成果につなげることを目的としています。その成果は、大きく4つの領域に分けることができます。

  1. プロダクトイノベーション
    対価を得る製品・サービス自体を新たに開発したり、改良を加えたりするもの
  2. プロセスイノベーション
    製品・サービスを開発、製造、販売するための手段を新たに開発したり、改良を加えたりするもの
  3. 外的評価の向上
    顧客満足度の向上、社会的認知度の向上など
  4. 職場内の効果
    社員のモチベーション向上や職場環境の改善など
図2 ダイバーシティ経営の成果イメージ

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