ビジネスQ&A

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経営者のよくあるお悩み一問一答

Q
製造・設備2016.12.14
Q1125. インダストリー4.0とは何ですか?

 自動車関係の機械加工を行っている従業員87名の製造業です。最近、インダストリー4.0という言葉をよく聞くようになりました。我々のような中小企業にとっても影響がありそうです。どのようなものか教えてください。

A.

 インダストリー4.0では、生産プロセスの要素をデジタル化、ネットワーク化することにより、工場のクラスター(集合体)化、生産プロセスのフレキシブル化などを進めます。場所や規模の制約が少なくなるため、中小企業にとってもチャンスが生まれます。

【インダストリー4.0の概要】

1.インダストリー4.0(ドイツ語名:Industrie4.0)とは

 ドイツ政府が主導し、産官学共同で進めている国家プロジェクトです。4回目の産業革命、つまり「第4次産業革命」を起こす取組みとしています。

図1 第1次から第4次までの産業革命

2.狙い

 インダストリー4.0では、IoT(Internet of Things)を発展させ、生産プロセスのすべての要素をデジタル化し、ネットワークにつなげることにより、リアルタイムな情報の把握、サプライチェーン、生産プロセスなどの最適化を行い、製造コストを最小化することが狙いです。

3.コンセプト

 コンセプトはスマート工場(あるいはスマートファクトリー)、つまり「自ら考える工場」です。スマート工場は、工場を中心に水平方向にも垂直方向にも、リアルタイムに連携し、少量多品種、高付加価値の製品を大規模生産することを目指しています。

【インダストリー4.0の特徴】

1.分散型の製造

 工場は、ネットにより形成されるバーチャルなクラスターのように機能します。これにより、それぞれの工程を行う場所が離れていても、仮想的に工場の1つのラインのように機能させることができます。

2.マス・カスタマイゼーション

 顧客ニーズの多様化に対応したカスタム品を、低コストの大量生産プロセスで実現するものです。従来は、標準的な製品を、生産プロセスを集めた工場で大量生産することで、短納期、低コストで生産する「マス・プロダクション」が主流でした。しかし、これでは顧客の多様なニーズに応えられません。

3.ダイナミックセル生産

 ダイナミックセル生産とは、ライン生産とセル生産を組み合わせたものです。具体的には、ラインをいくつかの工程に分け、それぞれの中でダイナミックに変更できるようにします。そして、それらの工程を組み合わせることによって製品を作ります。

【中小企業への影響】

 インダストリー4.0は、中小企業にとってハードルもありますが、チャンスもあります。
 ハードルは、IT関係の初期投資と体制づくりです。中小企業にとっては負担の大きいものになります。ただし、これを乗り越えるとチャンスがあります。それは、分散型の製造が進むことです。工場間の横方向の関係が強くなることから、中小企業同士の連携など、主体的に活動できる可能性が増えてきます。

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