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Q1081.中食業界の市場動向について教えてください。
当社は持ち帰りの弁当と総菜のチェーン店を展開しています。今後の新規出店を含めた事業展開を考える上で、市場全体の動きを参考にしたいのですが、どのようになっているのか教えてください。

中食市場は伸長傾向にあり、今後もその傾向が続いていくと考えられます。競争が激しい業界ですが、高齢者向け、高価格帯・低価格帯の選定、販売チャネルの選定などを考慮し、地域性を十分に考慮した上で、事業計画を考えることが必要です。

Q10812016年1月27日

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【中食産業は伸長傾向】

図1 中食産業と外食産業の市場規模の推移(単位:兆円)

図1 中食産業と外食産業の市場規模の推移(単位:兆円)

出典:農林水産省平成24年度 食料・農業・農村白書

図1を見ていただくとわかるとおり、中食産業の市場規模は一貫して伸長傾向にあります。外食産業が平成9年をピークに減少傾向に転じた後も安定して成長しているのがお分かりいただけるかと思います。
 このような傾向になっているのには、いくつかの要因が考えられます。

1.外食からの切り替え

長期デフレや不景気の影響もあり、外食の回数を減らす家庭が増加していることがうかがえます。その代替として、テイクアウトの総菜や弁当を家庭で食べるという中食の需要が伸びていると考えられます。

2.女性の社会進出

女性の社会進出が進み、働く女性が増えたことで、家事の負担をできるだけ減らしたいというニーズが増加していると考えられます。食事の支度にかかる時間や手間を減らすために中食を利用する人が増加していると考えられます。

3.高齢化の進展

高齢化が進み、単身もしくは夫婦二人で居住している高齢者世帯が増加しています。この層の中食ニーズが増加していると言われており、事実、コンビニエンスストアの総菜や弁当の消費が伸びています。

これらの要因から、中食市場が年々拡大しています。

【今後の中食市場の見通し】

上記に挙げた3つの要因のうち、女性の社会進出と高齢化の進展に関しては、今後もその傾向が強まっていくと考えられます。ゆえに、今後も安定的に中食産業は成長していく可能性が高いと思われます。
 その中でも、以下のような傾向がみられますので、その取り組みが重要になってくると思われます。

1.高齢者向け総菜・弁当の開発

高齢者向けの総菜や弁当の開発が進んでいます。高齢者は健康上の問題を抱えていることが多いことから、低糖質や減塩などの健康に配慮したメニューを考えることが求められます。また、飲み込みやすいように通常よりも柔らかくしたり、飲み込みやすくするなどの工夫も求められます。
 また、自治体によっては、民間の業者を活用した高齢者世帯向け配食サービスを実施しているところもあります。このようなサービスに参加することによって、ビジネスチャンスを拡大する方法もあります。

2.価格帯の二極分化

中食の世界でも低価格化が進んでおり、500円以下の弁当も珍しくなくなってきました。中には200円から250円程度の弁当を販売している業者もあります。
 その一方で、本格的な味を追求した高価格帯の総菜や弁当が売れていることも事実で、二極化が進んでいます。
 今後、デフレから脱却し、経済が好転した場合には、高価格帯の総菜、弁当の市場が拡がることが考えられます。
 インターネット通販で人気のある総菜は、高価格でも本格的な味を味わえるものが売れ筋になっています。
 ビジネスの展開を考える場合には、低価格の商品を主力にするのか、高価格帯を主力にするのかを十分に検討する必要があります。

3.販売チャネルの多様化

これまでの中食と言えば、デパ地下、町の総菜店・弁当屋が主力でした。最近ではコンビニエンスストアの総菜・弁当のクオリティが上がってきており、高齢者の利用も増加しています。
 今後はそれに加えて、配達やネット通販の需要が増加していくと考えられています。
 店頭での販売だけではない、ビジネスモデルを考慮する必要があると思われます。

以上が、中食市場の概要です。
 ここでは、マクロの視点での分析を行いましたが、中食ビジネスは出店する地域による差が激しい市場でもあります。
 マクロ的な観点と、出店する地域の地域性の両方を十分に考えて、今後のビジネス展開を考えてください。

回答者中小企業診断士 遠藤 康浩

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