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Q1068.電機業界全体の動向について教えてください。
現在、電子部品を大手電機機器メーカーに納品しています。需要の拡大や取引先の増加に伴い、検査装置の導入を検討しています。投資規模を決める上でも今後の国内の電機産業全体の動向を教えてください。

厳しい状況が続いていた電機産業でしたが、昨今の円安により出荷額は上昇傾向が続いています。また、製造業の国内回帰や輸出品の高級化などの動きも強まっており、このような状況が続けば、市場は回復していくと考えられます。

Q10682015年12月16日

テーマ:

電機産業の動向について、内閣府発行の「日本経済2014-2015」の記載内容をもとに、経済産業省「工業統計調査」の数値などを用いて、全体感がわかるようにご説明していきます。なお、電機産業は、日本標準産業分類の中分類で、電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業の3種を指しています。

【市場規模】

平成17年度以降、電機産業全体の製品出荷額は、減少傾向が続いております。平成19年度には約55兆円でしたが、円高による競争力の低下や生産拠点の海外移転が進み、平成26年度には約39兆円まで減少しました(図1)。しかしながら、平成24年度の秋頃より、円安効果で回復基調に向かっています。今後もこの傾向は続くと予測され、さらに製造業の国内回帰の強まりやTPPにより関税撤廃などが実現されれば、電機業界は競争力を取り戻し、堅調に回復していくと考えられます。

図1 産業別の製品出荷額の推移

図1 産業別の製品出荷額の推移

出典:経済産業省「工業統計調査」より筆者が作成

【市場動向】

1.生産拠点の国内回帰の動き

内閣府の調査結果「日本経済2014-2015」によると、製造業全体において、世界の財の輸出金額の合計における日本の財の輸出金額割合は、平成12年時点で7.5%だったものが、平成25年時点で3.9%まで低下しています。これは、中国やアジアの新興国が輸出を伸ばしたことが主な要因ですが、とりわけ家電に関していえば、海外拠点で製造した製品を日本に輸入して販売するといったことも増加したことが挙げられます。
 現在は円安基調となり、生産拠点を国内に戻すという動きもみられています。以下は、主なメーカーを中心とした国内回帰の動向をまとめたものになります。

図2 財輸出における高級化の動向

図2 財輸出における高級化の動向

出典:内閣府 日本経済2014-2015

2.輸出価格を下げずに付加価値を稼ぐ傾向

以下は、内閣府が調査した輸出財の高級化指数(輸出価格(貿易統計)を輸出物価(企業物価指数)で除したもの。)を、主要品目別に算出したものです。

表1 主な製造業の国内回帰の動き(2015年10月時点)

表1 主な製造業の国内回帰の動き(2015年10月時点)

出典:各種報道等より筆者が作成

                   

電気機器については、内閣府が算出しました高級化指数は約1.4倍となり、他の製品に比較して、高級化が進んでいると伺えます。これは、国内の生産拠点を付加価値の高い製品に特化させ、輸出量の減少を輸出価格の向上でカバーする戦略が成功していると考えられます。

今後は、製造業の国内回帰と付加価値の高い製品開発を中心に海外へ輸出する動きが高まっていくことでしょう。

回答者中小企業診断士 山口 浩司

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