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Q1067.プラスチック業界全体の動向について教えてください。
現在、プラスチック加工を中心とした食器の製造業を営んでいます。昨今の円安によって、プラスチック材料の値上がりが続き、利益を圧迫しています。その対応策を早急に考えていくにあたり、原材料の直接買い付けや仕入先のM&Aなどを検討しています。その判断を行うための参考とするため、プラスチック業界全体の今後の動向を教えてください。

市場動向としては、短期的には堅調な増加傾向が続くと予測されますが、長期的には原料である石油の価格高騰や日本の人口減少などのリスクを抱えています。またエコ意識の高まりにより、プラスチックの再利用や有効利用、生分解性プラスチックなどへのニーズが高まっています。

Q10672015年12月16日

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プラスチック産業の動向について、「第12次業種別審査辞典」の内容をもとに、経済産業省「工業統計調査」の調査結果等を用いて、ご説明していきます。

【市場規模】

平成17年度以降、ここ10年間でみるとプラスチック製品製造業の製品出荷額は10兆円を超えて推移しています。ピーク時には12兆円を超えましたが、景気後退や取引先の海外移転、安い輸入品の増加などの影響で一旦、出荷額は減少しました。しかし、昨今の景気回復により平成26年度には11.4兆円まで回復しています。

表1 プラスチック産業の製品出荷額

表1 プラスチック産業の製品出荷額

今後も景気回復や円安による輸出品の増加などで、堅調な傾向が続くと予測されますが、石油価格の高騰や人口減による国内の消費量の減少などは脅威の一つと言えるでしょう。

【市場動向】

1.幅広い分野でプラスチックへの代替が行われる

プラスチック製品は、金属などに比べて軽い、加工が容易、電気・熱を通しにくい、衛生的などの特長があり、日用品、文具、玩具、家電や住宅、乗り物、医療分野などさまざまな用途で利用され、今後も適用分野は必ず広がっていくと考えられます。また、成長著しい新興国などで、プラスチック製品の消費も進み、業界全体としては、底堅い成長が見込めるでしょう。

2.エコ意識の高まりによる廃プラスチックの再利用が進展

国内では、経済産業省が推進する3R政策(Reduce、Reuse、Recycle)として、資源有効利用促進法が制定され、環境負荷を軽減する廃プラスチック処理への取り組みが進められています。廃プラスチックの有効利用率は年々上昇し、平成19年度の69%から平成25年度には82%まで上昇しています(表2)。

表2 廃プラスチックの総排出量・有効利用量・有効利用率の推移(単位:万t)

表2 廃プラスチックの総排出量・有効利用量・有効利用率の推移(単位:万t)

出典:プラスチック循環利用協会

今後もプラスチックの再利用や有効利用ニーズは高まっていくと考えられるため、CSR(社会的責任)にも配慮した製品開発が重要となってくるでしょう。

3.生分解性プラスチックへの取り組み

エコ意識の高まりとして、土に埋めることで地中の微生物によって分解されるプラスチックである生分解性プラスチックも注目されています。これは、トウモロコシやサトウキビなどの植物を原料としたものもあり、現在、食品包装用フィルムや農水産業用資源などの製品分野での利用が始まっています。

今後もエコ意識は、広がりを見せていくと想定され、環境にやさしいプラスチックへのニーズも増加していくことでしょう。

回答者中小企業診断士 山口 浩司

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