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Q1057.“イクボス”という言葉を聞きますがそれは何ですか?また、若手社員の価値観や仕事観が多様化する現在、上司に求められる資質とはなんですか?
イクメンに続き、イクボスという言葉もあるそうです。育児をするボスという意味でしょうか。育児は大事なことですが、職場にプライベートなことを持ち込まれるのも仕事に支障が出るのではないかと思います。実際には、どうなのでしょうか。その意味や状況を教えてください。

A.育児を優先するイクメンをはじめ、社員の価値観と人材の多様化に対応し、部下のプライベートに配慮しつつ、良い仕事もさせられる上司がイクボスです。管理職の意識変革と職場環境の改善が、企業業績にも好影響を与えることが認識され、国も施策を出して応援しています。

Q10572015年12月 9日

テーマ:

【イクボスとは】

子育てに積極的に関与するイクメンという言葉が浸透してきました。通勤の際にベビーカーを押したり、抱っこしたりする男性の姿は珍しくなくなりました。そんなイクメンを社内で支援するのが「イクボス」です。
 社会の意識や経済状況の変化により、妻が仕事をすることも当たり前となりました。それにより、出産育児は妻に任せ、自分は仕事に専念するという考え方も通用しにくくなりました。

図1 「家事や育児に今まで以上にかかわりたいか(経年比較)」の回答

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図1 「家事や育児に今まで以上にかかわりたいか(経年比較)」の回答

出典:ベネッセ教育総合研究所
第3回乳幼児の父親についての調査[2014年]

しかし、職場環境はそうした変化への対応が十分とはいえないようです。
 そこで、部下の育児や介護といった家庭環境に配慮しつつ、仕事にも結果を出させる上司として求められるのがイクボスです。イクボスは、子育ての経験や、PTA・地域活動に仕事の合間を縫って積極的に参加してきたことが自身の視点を高め、幅を広げ、仕事にも大きく役立つことを身を以て知っている上司です。

【イクボスに必要なこと】

イクメン部下は育児を大事にしますが、同時に仕事にも力を発揮して良い成果を出したいと考えています。イクボスは、そうした部下が直面する子どもに関する時間的な制約(保育園への送迎や子どもの体調など)に対して必要以上に気を使って楽な仕事をさせたり、または使いにくいという理由から重要な仕事から外すようなことはしません。イクボスに求められるのは、制約を承知で部下に仕事を任せ、意欲的に働けるようにマネジメントできる能力および部下を育成する能力です。

【企業はどう対応すればよいのか】

しかし、少数のイクボスだけでは職場環境の根本的な改善は難しいものがあります。企業も過度な残業をなくし、有休を取りやすい職場環境にするなどの取組みが必要です。さらに業務内容を適切に把握し、職能に応じた人材配置など、時間的な制約のある社員でも意欲的に働ける工夫が必要です。

図2 ワークライフバランスについての父親の職場環境(2014・帰宅時間別)

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図2 ワークライフバランスについての父親の職場環境(2014・帰宅時間別)

出典:ベネッセ教育総合研究所
第3回乳幼児の父親についての調査[2014年]

また、仕事の成果だけではなく、部下の状況に応じて意欲的に仕事をさせられるマネジメント力や育成能力があることを管理職登用の上位項目にするなど、登用基準を見直す必要もあります。すでに管理職にある人の評価基準にもそうした能力を加えていくことが欠かせないでしょう。
 こうした取組みは、ワークライフバランスの一環として、企業にとっても社員の満足度と意欲向上に効果をあげることで、業績にも好影響がでてきます。

【行政もイクボスを応援】

行政もこうした状況を歓迎し、施策に取り組んでいます。厚生労働省は、「育児を積極的に行う男性=『イクメン』を応援し、男性の育児休業取得を促進する『イクメンプロジェクト』」で3年前から「イクメン企業アワード」、2年前からは「イクボスアワード」の表彰を行っています。
 働きながら安心して子どもを産み育てることができる労働環境の整備推進を目的に、 模範となる企業や個人を表彰することで、プライベートと仕事の両立を目指す生き方への意識変革を図ろうとしています。

回答者中小企業診断士 横小路 八重子

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