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Q1054.マタハラとはなんですか?また、経営者が注意すべきことはなんですか?
「マタハラ」という言葉をよく耳にします。ハラスメントの1つだと思うのですが、どういう状況をさすのでしょうか?また、経営者として何に注意し、どのような対応が必要でしょうか。

マタハラは、妊娠・出産を理由とした、職場でのメンタル面も含めた不当な扱いを意味します。少子化の改善や生産人口の減少に対応するため、女性の社会進出をサポートすることは必須であり、経営者には職場における物心両面の環境改善への配慮が求められています。

Q10542015年12月 2日

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【「マタハラ」とは】

マタハラとは「マタニティハラスメント」の略で、女性が、妊娠・出産を契機に職場で精神的・肉体的嫌がらせを受けたり、解雇・雇い止め、自主退職の強要などの不利益を被るなど、不当な扱いを意味する言葉です。
 経済の減速により、かつてのような夫が働き妻は家庭を守るといった性別役割分業型の維持は厳しい状況です。また、女性の高学歴化で「自分を活かす仕事」という考え方も浸透し、結婚・出産後も働く女性が増え、企業も妊娠・出産を経験した幅広い人間性のある職業人を求めるようになっています。

一方、(1)これまでの価値観も根強く残り、子どもを預けて働くことに否定的な人の存在や、(2)妊婦への業務軽減や産休・育休に対して他の人の労働量を増やしてカバーすることから不満が嫌がらせへと発展する人手不足の職場、(3)効率化を重視し、妊娠・出産・育児期の女性を戦力外として排除する職場、などがマタハラの大きな要因になっています。

【どんなことがマタハラになるのでしょうか?】

マタハラには大きく分けると「個人的なマタハラ」と「組織的なマタハラ」とがあります。
 個人的マタハラとは、旧世代の性別役割分業型価値観から「ご主人の収入があるんだから、無理して赤ちゃんに何かあったらどうするの」など妊婦が仕事を継続することへの批判、また、「こんなに忙しいときに妊娠するなんて」「あなたの仕事、回されて迷惑なんだけど」など業務をカバーする同僚たちによる業務過重への不満、さらに子どもを持つことへの妬み嫉みなどが絡む感情的な要素が強いマタハラです。
 その加害者となる人の内訳は図1のようです。

図1 マタハラの加害者

(単位:%)

図1 マタハラの加害者

出典:NPO法人マタハラNet「マタハラ白書」より女性186人の複数回答

組織的マタハラとは、「妊婦だからと言っても仕事に甘えは許さない、残業もしろ」などの労働強制型、「産休・育休制度を作る余裕はないから、子どもが出来たら辞めてもらう」などの職場追い出し型といった組織としてのマタハラです。効率を優先して妊娠や育児の都合での欠勤や早退を嫌い、妊婦や乳幼児期の子を持つ女性は戦力外と考える職場に見られます。

【経営者が注意すべきこと】

全国的に職場でのいじめ・嫌がらせが増えています。
 そうした状況の中でマタハラに対して経営者が注意すべきことで大事なことは、経営者自身も含めた性別役割分業意識の修正や、妊娠出産育児に関する知識の習得、当事者とのコミュニケーションなどによる職場の意識改革、そして業務の効率化による長時間労働の見直しや休暇制度の導入など、基本的な環境の整備です。また、社内だけでなく行政司法サポートなどとの公民連携によるサポート体制の構築も大切です。

ハラスメントは、いずれも目先の業績や企業の都合の優先、個人的見解の押付けなどから生じます。解決には、性別や年齢、国籍など自分とは違う立場にいる人への多様な理解が不可欠で、それが結果的に企業の底力を付け、少子化の改善にもつながります。

回答者中小企業診断士 横小路 八重子

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