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Q1053.最近、IoTという言葉をよく聞きますがそれは何ですか?
当社は従業員約30名の電気機械部品を作っている会社です。現在は受注生産が中心ですが、当社の持っている技術を活かしたシステム品の開発を考えています。ところで、最近、IoTという言葉をよく聞きますが、それはどのようなもので、これからの当社の開発に参考になるところはあるのでしょうか。

IoTとは「モノのインターネット」という意味で、情報機器だけでなく一般の「モノ」もインターネットに接続させ、それらが相互に通信することで新たな製品やサービスが創出されることをいいます。

Q10532015年12月 2日

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【IoTの概要】

IoTは「Internet of Things」の略で、直訳すると「モノのインターネット」となります。従来、インターネットに接続されるものは、コンピュータなどの情報機器や通信機器に限られていましたが、自動車や家電品、産業機器といった一般の「モノ」もインターネットに接続され、相互に通信が可能になることが元来の意味です。
 それによって「モノ」同士が自動的に情報交換をしたり、相互に制御することが可能となり、新しい製品やサービスが実現することを現在ではIoTと呼んでいるようです。
 典型的なシステム構成は、センサーで収集した情報をインターネットで送信し、これに基づいて他の機器の動きを制御するというものです。

具体的な例を挙げると、建設機械メーカーの小松製作所では、世界中にある同社の建設機械をネットワークにつなげ、その状態を把握するシステムを運用しています。これはIoTの先駆け的なものとしてよく知られています。また小規模なものとして、家電品が壊れたら自動的に修理依頼をメーカーに送信するなどの事例があります。

【なぜ今IoTなのか】

機械同士が接続して相互に通信することはそれほど新しい概念ではなく、ユビキタスやM2Mなどとも呼ばれてきました。それがここ数年でIoTという名のもとに急激に注目を浴びているのは、IT技術の発展とその利用環境の変化によるものと考えられます。
 その変化とは飛躍的な通信機能の進歩に加え、センサー技術の進歩でさまざまなデータを自動的に収集できるようになったこと、ビッグデータや人工知能(AI)技術により大量のデータを自動的に処理・解析できるようになったことなどがあげられます。

【IoTの今後】

調査会社のIDC社が2015年に行った調査では、国内7,000社のうちIoTを利用していると回答した企業は340社(4.9%)です。このようにまだ利用が進んでいるとはいえない状況ですが、これまでネットワークに無縁だった「モノ」が加速度的に接続され、今後その適用範囲が急激に広まると考えられます。
 図1は、今後インターネットに接続される機器の台数を予測したものです。それにつれて市場規模も拡大し、2014年のIoTの国内市場売上規模9.4兆円に対し、2019年には16.4兆円と予測されています。

図1 Iotでつながる機器の稼働台数推移

図1 Iotでつながる機器の稼働台数推移

出典:平成27年2月 経済産業省作成の資料による

IoTの応用分野は非常に広範にわたるため、産業界全般に大きな影響を与えます。特に製造業においてはIoTによって根本的にその構造が変わるといわれており、蒸気機関、電気、情報に次ぐ第4の産業革命と呼ぶ人もいます。たとえばドイツでは「インダストリー4.0」というプロジェクトを立ち上げ、IoTによる製造業の変革に国家レベルで取り組もうとしています。

【IoTを使ったシステムをどう開発するか】

IoTにはデバイスの制御技術や通信技術の知識が必要で、この分野は従来「組込み開発」と呼ばれる特化された分野でした。そのため技術者が不足しているといわれており、IoTシステムの開発の障害となっていました。
 しかし、最近では標準化やオープン化が進み、比較的容易にIoTシステムを開発できる環境も整えられてきています。このような開発環境はIoTプラットフォームと呼ばれ、センサーなどのようなデバイスへのインターフェースや、データのクラウドへの格納などの機能を提供します。そのことからインフラが整備されることにより、組込み開発の知識のないユーザでも自社の強みとIoTを結びつけたソリューションが容易に開発できるようになっていくと考えられます。

回答者中小企業診断士 北岡 正一

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