本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

トップページ  >  経営をよくする  >  ビジネスQ&A

特集一覧 中小企業に役立つ記事や施策をトピックスごとにまとめています。

Q1052.労働力不足で思うように人を雇用できませんが、かつてビジネスウーマンだった主婦を雇用すると効果的と聞きましたが、本当ですか?
慢性的な人手不足に悩んでいます。新たな事業展開を考えても必要な人材が思うように雇用できません。「高スキル主婦」を活用するとよいと聞きましたが、それはどのような主婦で、どのように雇用したらよいのでしょうか。

結婚出産などで家庭に入った、ビジネスにおける高い経験値や技能・技術を持つ主婦が「高スキル主婦」と位置付けられます。それら高スキル主婦と労働力不足に悩む中小企業とのマッチングにより雇用推進が図られています。雇用するうえで企業にも、環境を整えるなど新たな意識改革と対応が必要です。

Q10522015年12月 2日

テーマ:

【生産人口の減少で中小の雇用環境は厳しくなる】

現在、生産人口の減少に伴い中小企業では人手不足が深刻化しています。

図1 日本の人口推移

図1 日本の人口推移

出典:総務省「国勢調査」及び「人口推計」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計):出生中位・死亡中位推計」(各年10月1日現在人口)、厚生労働省「人口動態統計」

図1で示すようにその状況は今後さらに進行し、このままでは日本経済の縮小も予測されます。単に人手不足という以上に、中小企業にとって今後の事業展開に必要な中核人材の不足は一層深刻です。そこで着目されるのが、かつて社会の第一線で活躍しながら今は家庭に入っている主婦層の活用です。

【高スキル主婦ってどんな人?】

たとえば、大手製造業の広報部門で10年間責任ある仕事をした経験や、商社の第一線で培った営業力、ブランド立ち上げのノウハウなど高い経験とスキルを持ちながら、育児や介護など家族を優先し、今は主婦として生活している女性たちを「高スキル主婦」といいます。
 表1のように彼女たちは自分の経験に基づくスキルやノウハウを活かした再就職を望んでいますが、家庭に責任を持つため時間の制約があり、思うように再就職できません。

表1 希望する再就業の形態と勤続0年時の年収

表1 希望する再就業の形態と勤続0年時の年収

出典:(株)電通ニュースリリース2013/7/25「電通総研の試算」

しかし、生産年齢人口の減少が進行して労働力が不足する中、フルタイムでは働けないが高いスキルを持つ人をいかに活用していくかは、経済社会の支え手、担い手を確保するという側面からも重要な課題です。

【中小企業とのマッチング】

そこで国は人材派遣会社などに委託して、出産・育児などでの退職後も再就職を希望する高スキル主婦と中小企業のニーズをマッチングさせる「新戦力発掘プロジェクト」を行い、主婦インターンシップとして職場実習の支援や実習の費用を国が負担する制度を設けました(平成26年度終了)。
 平成27年度からは、さらに対象者を広げた「地域中小企業・小規模事業者人材確保等支援事業」が実施されています。
 たとえば、前職で年収500万円以上の経歴を持つ高スキル主婦という優秀な人材を、パートや短時間就労の社員として月収20万円台で雇用できるメリットが企業側にあり、主婦の側にも自分の経歴を活かすことのできる職場を得られるというメリットがあります。

【雇用のポイントは】

高スキル主婦には、人事や経理、営業などでの管理職を経験した人など多様な人材がいます。ただし、過度な期待はせず、彼女らは一定期間現場から離れていたことや家庭の事情で残業ができず短時間勤務になることなどを前提に考え、そのノウハウ、スキル、経歴、人脈のなにが必要なのかと自社のニーズを明確にして雇用する必要があります。また、女性が持つ環境適応力やコミュニケーション力、柔軟な発想などを活かせるような職場環境の整備も必要でしょう。
 高スキル主婦が上手く適応し能力を発揮できれば、企業にとって業績向上の大きな力になります。政府が「一億総活躍社会」を目指す中、高齢者・外国人・障害者など多様な人材は、中小企業にとって企業風土の変革に大きな効果を与える存在ともなるでしょう。

回答者中小企業診断士 横小路 八重子

関連情報

同テーマの記事を見る 3つのコンテンツから検索ができます!

無料相談のお問い合わせ

電話で無料相談
頑張る中小企業「経営相談ホットライン」
TEL:0570-009111

メールでの相談無料
メール相談

このページの先頭へ

このページの先頭へ