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Q1045.黒字倒産とはどのようなものでしょうか?また、そうならないためにはどうしたらよいのでしょうか?
1年半前に創業した雑貨品卸売業者です。創業以来、受注は順調に推移し、第1期決算から黒字を確保していますが、資金繰りは厳しい状態が続いています。ニュースで黒字倒産という言葉を聞いたことがありますが、どのようなものでしょうか。また、そうならないためにはどうしたらよいのでしょうか?

黒字倒産とは、商品が売れて帳簿上は利益が出ているにもかかわらず、支払いに必要な資金が不足し、倒産してしまうことを言います。自社の入出金状況を把握し、キャッシュフローがプラスになるような経営を心掛けることで、黒字倒産を回避することができます。

Q10452015年11月24日

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【黒字倒産とは】

企業間取引(BtoB)においては、実際に商品を販売してもその場で代金を受け取れるとは限らず、数カ月後にならないと現金を受け取ることができない場合があります。この商品を販売してから実際に現金を受け取るまでの間に、仕入代金、人件費、借入返済などの支払いに必要な資金が不足し、倒産してしまうことがあります。

このように、帳簿上は利益が出ているにもかかわらず、支払いに必要な資金が不足し、倒産してしまうことを「黒字倒産」と言います。特に成長期にある会社では、急激な売上げの伸びにともなって売掛金や在庫が膨らむため、帳簿上では黒字にもかかわらず、資金繰りが追い付かずに倒産してしまうことがあります。

図1 帳簿上の損益と実際の現金の比較

図1 帳簿上の損益と実際の現金の比較

【黒字倒産を回避するには】

1.入出金状況を把握する

商品を販売したら「いつまでに」「いくら」の入金があるのか、商品を仕入れたら「いつまでに」「いくら」の支払いが必要になるのか、資金繰り表を作成して、自社の入出金状況をきちんと把握する必要があります。特に、売掛金の回収遅延や回収不能が発生すると資金繰りは逼迫するため、入金状況はこまめにチェックすることが大切です。

2.回収サイトは短く、支払サイトは長く

商品の販売代金はなるべく短いサイトで回収し、仕入れ代金の支払いはできるだけ長いサイトにすることで資金繰りは楽になります。起業して間もない会社は一般的に信用力が低いため、有利な決済条件を結ぶことは難しいですが、回収では前受け、支払いでは後払いや分割払いなどを検討し、取引先に交渉してみましょう。

3.過剰在庫を避ける

貴社のような卸売業の場合には、一定の商品在庫の保有が必要になりますが、在庫は販売して現金化されるまでに時間がかかります。特に過剰な在庫を抱えてしまうと、売れ残りのリスクもあり、大きな資金負担となります。適切な在庫管理を行い、資金繰りに無理が生じないようにしましょう。

4.資金調達力を強化する

資金不足に陥らないように、必要な時に必要な資金を調達できる体制を事前に準備しておくことも大切です。そのためには日頃から取引先金融機関に自社の情報を提供して信頼性を高めておくとともに、複数の金融機関と取引することで資金調達先の多様化を図っておく必要があります。

5.キャッシュフロー経営を心掛ける

帳簿上の損益と実際のお金の流れは必ずしも一致しているわけではありません。特に資金繰りが安定しない起業直後は、帳簿上の売上や利益だけでなく、キャッシュフローがプラスになるような経営を心掛けるようにしましょう。

回答者中小企業診断士 田中 正浩

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