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Q0975.戦略を組織に浸透させるにはどうすれば良いのでしょうか?
父親が電子部品製造の会社を経営しており、自分は常務として経理や人事を担当しています。そろそろ社長を引き継ぐために、経営戦略と長期的な計画を作ろうとしていますが、絵に描いた餅にならないように、戦略を組織に徹底していきたいと思っています。そこで、うまく運営していくためのポイントを教えてください。

経営戦略の組織への徹底は、戦略のもととなるビジョンと経営の目的を明確にした上で作成することと、経営幹部全員の発言と行動が戦略と一致していることが重要になります。

Q09752016年2月19日

テーマ:経営ビジョン・相談

【ビジョンと目的を明確にすることが源になります】

今、そしてこれからの時代は高度成長期とは違い、明確な戦略なしに会社を経営することは難しくなっています。しかし、正しい戦略を立案する源となるのは、会社全体のビジョンであり目的です。

会社は、社会に対してどのような貢献をすることで何を成し遂げるのかがあって、はじめてそのための戦略が立てられます。この源がないと、組織構成員の思考と行動がぶれることになり、ことあるごとにビジョンや目的の確認が必要になったりします。

したがって、会社のビジョンと目的は、組織構成員の思考と行動の規範であり、そしてそれが積み重ねられることで、組織の文化として定着していきます。このビジョンと目的に照らして考え行動することで、一貫性を醸成することが可能になります。

このことからも、戦略を徹底する前に会社のビジョンと目的を明確にし、組織構成員が自然とそれを源として、思考・行動するまで繰り返しコミュニケーションを図っていく必要があります。

【戦略はビジョンと目的を最も効果的・効率的に達成するための方法です】

ビジョンと目的が組織構成員の肚に落ちたならば、ビジョンと目的を達成するために、どのような市場に、どのようなことを、いつ、どのようにすることで、最も効率的で効果的であるのかを立案します。これが戦略になります。

そのためには、政治、経済、社会、技術などの大きな環境と、競合や取引先などの身近な環境がどのようになっていて、自社のヒト・モノ・カネ・技術・情報レベルがどの程度なのかという、総合的な判断をして決定していくことが必要です。壮大なビジョンも、身の丈に合った方法で目指していかなければ、会社を危うくしてしまいます。

【戦略の徹底は、経営陣の一貫した態度の見える化で、組織構成員に本気度を示します】

戦略の徹底していない会社のほとんどは、経営陣や中間管理層が本気で取り組んでいるという姿勢が見られず、それに反する発言や行動をしています。そうなると組織構成員には「言っていることとやっていることが違う。どうせ、またお題目だけで終わってしまうのだろう」という虚無感が蔓延していきます。

逆に、組織において戦略が徹底している会社では、経営陣とミドルマネジメントがビジョンと目的を源とした戦略を、徹底的に一貫性を持って発言し、行動している会社です。そして、組織構成員に「会社は本気で取り組んでいる」という意識が広がり、全体が戦略を徹底できるようになります。

よく、戦略を徹底するのに、見える化ということで、会社のいたることころに社長の直筆でビジョンや目的、そして戦略をベタベタと貼っているのを見ます。それも結構とは思いますが、組織構成員に対して最も重要な「見える化」は、経営陣とミドルマネジメントの発言と行動であることを認識すべきです。なぜなら組織構成員は、上司や経営陣の発言と行動を、常にしっかりと見ているからです。

また、経営者が会社のイベントなどの機会があるごとに、戦略の重要性をさまざまな言い回しを使いながら、組織構成員とコミュニケーションを図っていくことも重要です。

セブン&アイの鈴木敏文会長は、会社の理念を30年以上にわたって、手を変え、品を変え何千回と全社員に直接繰り返し講話しています。それぐらいの執念に近いものがなければ、戦略というものはなかなか伝わらないということです。

回答者中小企業診断士 深瀬 雅之

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