本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

トップページ  >  経営をよくする  >  ビジネスQ&A

特集一覧 中小企業に役立つ記事や施策をトピックスごとにまとめています。

Q0969.仕掛品在庫の過剰を防止する方法を教えてください。
加工食品を製造していますが、取引先からのPB商品の製造依頼が増えています。そのため、工場内に仕掛品が多く発生しています。仕掛品在庫の過剰を防止する対策について、何か良いアイデアがあれば教えてください。

多くの製造業では、仕掛品(しかかりひん)が発生します。仕掛品とは、製造工程の途中にあり、まだ製品に至らない加工中のものをいいます。この仕掛品在庫が増えることは、企業にとってさまざまな面で悪影響を及ぼします。仕掛品停滞過多をいかになくすかが、企業にとって利益を生む仕組みを作ることになります。

Q09692016年2月19日

テーマ:仕入・在庫

【仕掛品が増える原因と、それによるムダ】

1.仕掛品が増える原因

まずは、仕掛品が増える原因について考えてみましょう。

  • 生産品目が多いため、優先度によって待ちが発生する。
  • 生産工程が複雑であり、とにかく短納期の製品を優先して流している。
  • 生産方法が良くないためロット待ち、工程待ちがある。
  • 段取り替えが多く、待ち時間が発生している。
  • 工程トラブルが頻繁に発生し、復旧待ちが多い。
  • 部品がそろわないため、待ちになっている。

以上のようなことが原因で、仕掛品が増加している製造業が多く存在します。

2.仕掛品が生むムダ

次に、仕掛品が増えることによって起きるさまざまなムダを考えてみましょう。

  • 仕掛品=お金が寝ている。
  • 作業スペースが減る。作業効率が低下する。
  • 仕掛品が増えると現場の見通しが悪くなり、工程推進が阻害される。
  • リードタイム長期化の原因→さらに仕掛品停滞過多という悪循環が生じる。
  • 不良品の発見が遅れる。仕掛過多と不良率は、相関関係にある。
  • 無駄な運搬作業が増える。
  • 製品として売れなければ、廃棄になる。
  • 棚卸しが困難になり、決算の精度が低くなる。
  • 仕掛品の山を見るとうんざりする。作業者のモラールが低下する。
  • 後工程へと「流す」意識が薄れる。工程間の同期が取りにくくなる。

以上のように、仕掛品が増えるとさまざまなムダが発生し、企業経営にとって大きな損失につながります。

3.仕掛品の過剰在庫を防ぐ対策

それでは、仕掛品在庫の過剰を防ぐには、どのような対策があるでしょうか。以下に説明します。

  • 指示された品目、数量以外はつくらないこと。5Sの「しつけ」=「規律を守る」ということにも繋がります。
  • ライン監督者は、刻々と変化する状況を把握して、適切な指示を出すこと。
  • 工場長、製造部長はネック工程の発見に努め、迅速にネック工程の解消のため、手を打つこと(ネック工程とは、生産工程や作業プロセスにおいて、最も手間や時間を要したり、品質が悪かったりする工程のこと)。
  • 仕掛品置き場を、ペンキなどで区画するなど明確に設定して「ここに置かない」という仕組みをつくること。
  • 小ロットに分割して、次工程へ流すこと。
  • 運搬専門工を設けること。ベテランを配置して、工程推進役を兼務させる。監督者はプレイングマネージャーとして、指揮役となる。
  • 抜本的には、日程計画の作り方やロットサイズそのものの改善、工程編成そのものの改善へと進めていく。

以上、仕掛品在庫防止策について考えてみました。これは、すべての製造業に当てはまるものです。さまざまな視点で、防止策を考えてみてください。

回答者中小企業診断士 高橋 順一

関連情報

同テーマの記事を見る 3つのコンテンツから検索ができます!

無料相談のお問い合わせ

電話で無料相談
頑張る中小企業「経営相談ホットライン」
TEL:0570-009111

メールでの相談無料
メール相談

このページの先頭へ

このページの先頭へ