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Q0959.工夫により内段取りを外段取化する具体的な方法を教えてください。
当社は複合機を使った金属加工業です。顧客からの短納期・小ロットの要求が高まることにより、段取り変更の負荷が高まってきました。段取りができる作業者は限られており、機械の稼働率が低下してきています。段取りを外段取り、内段取りと分解することはわかるのですが、内段取りを外段取り化する具体的な方法を教えてください。

生産(機械)を止めて作業を行う「内段取り」は、長引けば時間あたりの出来高が低下します。「外段取り」化することが出来ることは徹底的に行い、「内段取り」の時間を最小限に短縮させることが、生産高の維持向上のポイントとなります。

Q09592016年2月19日

テーマ:製造・設備

顧客からの要望等、環境が変化してきたことにより、これまで大ロットで量産加工を行ってきた企業も、小ロット生産を行わざるをえない状況になってきています。

生産を小ロット化すると、段取り回数が増えて、段取り時間が増加します。つまり、総合の作業時間は増加するものの、生産高は低下するため、企業の利益は低下します。

そこで、小ロット生産に対応するためには、段取り替えをいかに無駄なく、効率良く実施することが重要になります。これまでの大ロット生産のままの生産体制から脱却し、小ロット生産に対応した体制の整備が必要になります。

【内段取り作業短縮の必要性】

段取り作業の短縮化としての手順は、

  1. 内段取り、外段取りの区分分け
  2. 内段取りの外段取り化
  3. 内段取り時間の短縮
  4. 外段取りの短縮

の順に行います。

「内段取り」とは、機械を止めて行う段取りで、「外段取り」とは機械を停止せず、あらかじめ機械の外で行う段取りのことです。当然、機械を停止させずに段取り替えができれば、稼働率が改善され、時間当りの出来高も増加することとなります。「内段取り」の時間が少ないほど、出来高は増加することになります。

ここでは「内段取りの外段取り化」について、具体的な方法を述べます。

【具体的な外段取り化】

1.工具等の事前の準備

段取り替えで取り付ける工具等を機械の稼働中にまとめておき、機械のそばに準備をしておくことで、段取時間を短縮することができます。

2.専用工具・治具の設計・製作

取り組む素材や形状が特殊で通常の工具では加工できない場合は、事前に専用工具を準備しておかないと、段取りが中断してしまいます。

また、取り付け治具を設計・製作しておくことで、ワークのセッティング時間を大幅に短縮することが可能になります。計画段階において十分に検討を行い、外段取りとして治工具の準備を行うことで段取を中断することなく、内段取りを短時間で行うことができます。

3.段取りが行える作業者に作業を専念

熟練作業者は、他の者にはまだ不可能な難易度の高い作業ができ、また作業指導や電話問い合わせ等、短時間で段取を行うことが可能な人材にもかかわらず、作業に専念できないことがあります。

熟練作業者が内段取りに専念するために、簡単な段取は経験の少ない作業者が行えるように、マニュアルの作成や作業指示等の仕組みを工夫することが必要です。

また、難易度によって作業を分類し、難易度の高い作業を熟練作業者が、その他の作業を経験の浅い作業者が、専門的に取り組む仕組みにすることも方法として考えられます。

4.訓練(繰り返し)・熟練者育成

一通り段取が行えるようになった作業者に、空いた時間に空いた機械で繰り返し練習を行わせて習熟させます。

5.取り組むワークの順序

多品種少量生産であっても、部品の形状、寸法、素材、工程などの類似性にもとづいて分類して加工に取り組む順序を工夫することで、共通の段取りを残したまま、次のロットに取り組むことができます。計画段階から「計画の工夫」を外段取りとして行うことで、内段取りの短縮を図ります。

回答者中小企業診断士 佐伯 昌之

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