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Q0948.工程管理システムの効果的な活用方法を教えてください。
社員20名の多品種少量の切削部品加工を行っている製造業です。仕掛物件の進捗管理を強化するために、バーコードによる工程管理システムを導入しようと考えていますが、それだけでは費用対効果が得られないと考えています。そこで、有効な活用方法を教えてください。

仕掛物件の進捗管理だけでなく、現場工員の作業実績の把握、個別物件ごとの原価把握等を行います。さらに、蓄積したデータを分析し、PDCAを回すことでシステムの有用性を上げ、費用対効果を高めていきます。

Q09482016年2月19日

テーマ:製造・設備

【効果的な工程管理システム導入の4つのステップ】

工程管理システムを導入していく際には、現場の混乱を防ぐため、システムの稼働範囲をステップバイステップで広げていく必要があります。ここでは、そのステップを大きく4つに分け解説していきます。

1.作業指示書の発行

バーコード付の作業指示書の発行が、すべての始まりになります。物件ごとに指示書が発行できなければ、物件の進捗把握さえもシステムでは把握することができません。

2.仕掛物件進捗の把握

これだけでは、費用対効果が得られないのは、今回の質問のとおりなのですが、まずは、ハンディーターミナル(バーコード読取端末)で、工程の作業終了時に作業実績(どの工程が終わったのか、何個完了したのか)を残す習慣を、現場に根付かせます。また、不良数も入力できる仕様にすれば、不良発生の情報も残すことができるようになります。

3.工程ごとの作業工数の把握

工程の完了時だけでなく、着手時にもバーコードを読むことで、進捗だけでなく工程ごとの作業工数も取得します。バーコードを読む回数は増えますが、日報を毎日手書きで書いている場合は、その手間がなくなり、エクセル等に再入力する必要もなくなりますので、事務工数を含めた全体の工数を大きく削減することができます。

4.蓄積されたデータの分析

システム導入の効果を出す鍵は、正にこのステップにあると言えます。

  • 納期遅れが発生する原因の工程はどこなのか?
  • 現場社員の生産性のばらつきはどの程度あるのか?
  • 工程や担当者ごとにおいて、どこに不良が多く発生したのか?
  • 受注金額と工数データを照合することで、どの物件が会社の利益に貢献しているのか?

など、会社の現状や課題が、データにより定量的に明らかになり、どこを改善すれば良いのかが明確になります。そして、問題・課題の把握→改善計画策定→改善実施→効果確認→新たな問題・課題の把握というPDCAを回していくことで、継続的な改善活動の実施ができるようになります。

【システム導入の留意点】

1.上記にあるように最初からやるべきこと、やりたいことをすべて行うのではなく、導入計画を立て、徐々にシステムの稼働範囲を広げていくようにします。

2.このような新しいシステムの導入に反対する社員や、導入した場合でも最初はうまく浸透しない場合があります。システムに限らず新しい仕組みを導入する時は、困難がつきものです。社長自らがその有用性をしっかりと社員に説明し、トップダウンで実施していく必要があります。

回答者中小企業診断士 山岸 智也

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