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Q0936.ニート・フリーター採用の留意点は何ですか?
当社は製造業を営んでおります。若年者の雇用対策を国も進めておりますが、当社でも、社会的責任の一環としてニート・フリーターを採用していこうと考えております。注意すべき点、考慮すべき点はありますか?

コミュニケーション力や基礎的スキルなどに、ニート・フリーターの特徴があります。この特徴をよく理解した上で、採用から定着するまでに取り組む方法や、配慮すべき事項を考える必要があります。

Q09362014年1月28日

テーマ:採用・雇用

現在ニート(若年無業者)の状態にある若者は、平成23年で60万人、一方、フリーターは176万人となっています。

ニート・フリーターの社会に対する影響としては、労働力人口が減少している中、経済活動の停滞を招く恐れがあること、また、フリーターといった非正規雇用増加は、(1)社会全体としての人的資本の蓄積の弱化、(2)若者の所得低下を通じた少子化(晩婚化・非婚化)の加速が懸念されます。厚生労働省は、ほかにも将来的な生活保護受給者の増加につながりかねないと危機感を抱いています。国の政策では、こうした若年者に対する雇用対策を講じているところですが、企業も率先してその活用や採用をすることが望まれます。

しかし、ニート・フリーターに対しては、「すぐに辞める」、「基礎的経験が不足している」などの社会的偏見があり、採用に至らないケースも少なくありません。それでも、ニート・フリーターを採用している企業の事例や、ニート状態にある若年者の調査結果を踏まえて、採用から定着するために取り組む方法や配慮すべき事項を挙げてみます。

【採用基準や採用方法に関して】

まず、採用に当たり、経験が不足していることを前提として、採用の評価ポイントを決定することです。たとえば、対面コミュニケーションが苦手な人が、一生懸命自分を売り込んでいるとか、仕事に対するヤル気を見せようとしているなどの、本人なりに前向きな「意欲」を評価します。また、ある企業の例では、短期で辞めることも認めた上で、それでもできるだけ長く働いてもらうために、上司と馴染める人かを採用のポイントにして、まずは上司の面接をしてから、社長面接をするというパターンを導入しています。

面接ではじっくり時間をかけ、お互いを十分理解することです。会社の方針や、具体的な仕事内容や進め方を本当に理解してもらえるように話し、応募者もこの会社ならやっていけると思ってもらうことが長続きする秘訣と言えます。場合によっては、直接現場を半日くらい見学してもらうことも有効です。

【配置や育成に関して】

ニートに関する調査では、現在の仕事をやってみようと思った理由が「仕事が難しくなさそう」「急がされない」「怒られない」職場だと感じたことだ、と回答しています。したがって、簡単な作業や地道な仕事からスタートさせるとか、一人でできる作業場を選ぶ配慮が必要です。少しでも長続きすれば自信が付き、そこから次のステップへ上がることも可能になります。

また「仕事ができないことを前提として、その中でできることを見出す」という方針で、各ポジションの管理職に預け、各部署にローテーションで配置して、本人の興味を見るとともに、各管理職からの評価を集めて、適性を見極めたという事例もあります。

育成には、ゆっくり時間をかけることが必要でしょう。そして、自信をつける工夫、職場で仲間ができる場や、自ら質問することを実践する機会などが組み込まれたプログラムの設計が、必要です。一方で、本人の業務や育成方針などを周りの社員に伝え、理解を得ておくことも必要です。周りの理解があると、コミュニケーション力も上がることが期待できます。

【処遇・評価に関して】

採用時は、試用期間が設定されていると思いますが、その後正社員として本採用された場合は、社員とは評価、待遇において差をつけないことです。均等に扱うことで、正社員として働くことを実感してもらえれば、本人の意識も変わるでしょう。

金銭以外の処遇について、人によっては、突然休むことがありますが、そうした場合でも休みを付与するか、長期にわたるようであれば、いつでも復帰できる用意があることを伝えて、休職制度を利用できるようにしておくことも社員には魅力です。ただし、それなりの体制を整備しておかなければなりません。

とくに、ニートに対す配慮ですが、個人の状況に合わせた小さなステップを用意し、ステップを上がるたびに適正な評価をして、少しでも長く定着してもらいましょう。

回答者社会保険労務士 吉岡 早苗

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