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Q0900.生産現場におけるコスト管理のポイントを教えてください。
従業員20名で、機械加工を行っている製造業です。機械加工は、汎用機と専用機で行っており、稼働状況にはばらつきがあります。引き合い時の見積もりは、これまでの経験で行っています。作業時間は、ほぼ見積もり通りになっていますが、実際のコストについては、正確に把握できていません。そこで、生産現場におけるコスト管理のポイントについて教えてください。

生産現場のコスト管理は、標準原価が基本です。製品別に標準作業方法、標準時間、標準時給、標準機械費用などにより、標準原価を設定します。この標準原価と実際原価を比較管理します。これにより、コストの問題の抽出、対処ができるようになります。

Q09002016年2月19日

テーマ:製造・設備

【生産現場におけるコストと算出方法】

生産現場におけるコストは、材料費、加工費、共通費用(経費)から構成されます。それぞれのコストの算出方法を、以下に説明します。

1.材料費

加工する材料の費用です。なお、材料には必ず廃棄部分があるため、製品に活用される比率(収率)を配慮して、計算します。

2.加工費

製品を加工する費用です。加工費用は、人の作業による費用と機械の稼動による費用があります。それぞれの算出方法は、以下によります。

  • 人の作業による費用は、(作業時間)×(1時間当たりの人件費)
  • 機械の稼動による費用は、(稼働時間)×(1時間当たりの機械費用)

なお、時間については、準備を行う段取り時間直接加工時間があります。段取りは、ある程度まとまった個数(ロット)を一括して行うため、1個当たりの費用は、段取りに要した費用をその個数で割ったものとなります。

3.共通費用(経費)

製品に関係なく共通的に発生する費用です。これには、ミーティング時間、消耗工具器具備品費、修繕費、水道光熱費などがあります。
 共通費用は、製品別に分割できないので、配賦という形で、それぞれの原価にある一定の比率(配賦率)を乗じて扱います。

【標準原価の設定】

生産現場におけるコスト管理の基本は「標準原価」によります。
 標準原価の設定には、はじめに、これまでの実績から製品の段取りと直接加工に要する標準時間、人の標準時給、マシンごとの時間当たりの標準機械費用のテーブルを作成します。次に、その製品を作る標準作業方法を設定し、直接原価を算定します。最後に、これまでの実績から配賦率を設定し、直接原価に乗じることで標準原価とします。

【生産現場におけるコスト管理のポイント】

1.標準原価と実際原価の比較

生産現場におけるコスト管理の基本は、実際原価を、標準原価を基準として管理することです。もし、大きな差異が発生した場合、その原因を追究しできるだけ早期に対策をするようにします。

2.標準原価の算定基準としている項目の定期的点検

標準原価の算定には、ある稼働率、製品構成などを前提にしています。そこに、大幅に変化があった場合には、標準原価と実際原価の比較だけでは、判断を誤る可能性があります。このため、算定基準とした稼働率、製品構成、負荷状況なども管理項目として、点検するようにします。

3.品質管理の実施

品質問題は、実際のコストを一気に押し上げます。見かけ上のコストに問題がないように思えても、品質問題を起こしては、何の意味がありません。品質管理も手を抜かないようにしましょう。

回答者中小企業診断士 芳賀 知

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