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Q0892.在庫の種類ごとの適正な管理方法を教えて下さい。
当社は、幼児向けに玩具を製造・販売して65年になります。生産現場をみてみますと、いたるところに在庫が多く見受けられます。どうしたら製品の生産・納入に支障をきたさないレベルで、在庫を減らすことができるでしょうか。

在庫は、完成品在庫と部品・原材料在庫とにわかれます。完成品在庫削減の基本は、お客様の動きをきちんと把握し、生産活動に反映させること。そして、部品・原材料在庫の削減は部品や材料の納入にあたっては、「3定」=定位(どこに)、定品(何を)、定量(いくつ)の原則を徹底します。

Q08922016年3月22日

テーマ:仕入・在庫

在庫を減らすことを考える前に、在庫そのものの考え方を整理しておきます。短絡的に在庫は悪だということから「何でも在庫を0(ゼロ)」にしようとお考えの人もいるかと思いますが、必ずしもそうではなくメリットもデメリットもあります。それを踏まえたうえで、在庫削減について順を追い考えます。

【在庫の種類】

在庫の種類は、一般的に次の分類に分けられます(製造業の場合)。

  • 完成品在庫:販売することを目的に、自分の会社で製造されたものです。
  • 仕掛品在庫:製品を作っている途中段階のものが、仕掛品です。
  • 部品・原材料在庫:製品を作るうえで必要な、外部から購入した材料です。
  • 貯蔵品:販売や業務に必要な物品で、未使用で一時的に保管しているものです。

図1 適正在庫の把握例

図1 適正在庫の把握例

【在庫削減の方策】

ここでは生産工程上大きなウエイトを持つ完成品在庫と、部品・原材料在庫に的を絞ります。

1.完成品在庫

完成品在庫の発生要因として考えられる大きなポイントは、販売とのアンマッチ、アンバランスがあげられます。具体的には次のとおりです。

  • 売れそうもないのに、そして売れなくなっても、工場の稼動維持のために生産してしまう。
  • 売れるかどうか判らない商品なのにつくってしまう。

こうなってしまわないようにするには、どうすれば良いでしょうか。
(1)販売先(市場・お客様、お得意様)の動きや意向など、最新の注意を払い、把握することが大前提となります。
(2)そして、それを生産活動にフレキシブルに反映させる仕組みをつくります。
 売れ行きに応じた生産調整を迅速に行うことも必要ですし、生産ライン面での工夫も求められます。たとえば、量をさばくためのロット生産ラインの一方では、非量産の一品モノの生産の仕組みを作り、短納期を可能にするなどが考えられます。
(3)ほかには、自社の製品構成を見直します。
 具体的には、売れていない商品の生産を廃止するとか、類似商品をまとめて整理統合する、などがあげられます。
(4)最終的な荒療治としては生産活動面での対応、すなわち生産ラインの停止や工場の休止なども視野に置く必要があります。

2.部品・原材料在庫

部品・原材料在庫が増えてしまう要因もいろいろとあります。
 具体的には、

  • 手持ち在庫の把握がきちんとしておらず、二重在庫の事態を招いてしまう
  • 外注に対する発注管理が上手くいっていない
  • 工程管理が不備である

など、工程間のアンバランスが足を引っ張っているということも考えられます。
 特に部品発注については、カンバン方式でよくいわれる「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」発注するということを原則とします。これを踏まえて、次の点にポイントをおきます。
(1)部品、資材置き場の整理整頓(5S)を行います
 このうち、2Sの実行が、はじめの一歩です。すなわち、モノづくりの現場では整理、整頓の2Sが基本となります。
 製品の置き場、部品や材料の置き場、仕掛品の置き場、廃棄物関係の置き場、作業用具や器具の置き場など、いろいろな場所にさまざまな物が置かれます。
要るものと不要なものを分ける整理と、必要なものを必要な時に使えるようにするのが整頓です。
(2)部品や材料の在庫場所や保管庫(棚)を管理します
 2Sで整理、整頓が行われても、そのままでは、また元の木阿弥になってしまいます。整理、整頓状況が継続されるためには、部品や材料を保管するところを管理しなければいけません。基本的には、それぞれの品物の大きさ、形、形状に応じて、場所を決めるところからはじめます。そして、保管場所、棚、容器は決めたとおりに使われているか、ルール作りとチェックをします。
 これにより、何が保管されているかすぐ分かるように管理ができます。
(3)なお、こうした管理を継続するためには、次の3要素が必要となります。

  • 部品アイテム
  • 納入時間
  • 納入数量

を明確にして、メーカーに発注することは基本となります。
 そして、部品や材料の納入につきましては「3定」といいまして、定位(どこに)、定品(何を)、定量(いくつ)の原則を徹底します。この動きが5Sとも連動してきます。
 この方式がうまくいくためには、前提条件があります。それは生産が極力、平準化されていることが大切であるということです。

回答者中小企業診断士 草間 亨

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