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Q0855.円高、円安など為替の簡単な予測方法はありますか?
当社は農産物の輸出をしている小さな会社です。為替の影響が売上に響いています。本を読んでいると対ドルで50円まで円高が進むという予測や、150円まで円安が進むという予測があります。景気が良いとは思えないのに、円が高くなることも理解できません。為替のメカニズムを簡単に教えてください。

為替相場の予測手法はさまざまあります。大きくはファンダメンタル分析、テクニカル分析の手法を用いて予測しますが、金融のプロでも為替相場の見通しを正確に予測し続けることは困難です。

Q08552016年2月19日

テーマ:海外展開

【ファンダメンタル分析による手法】

為替の予測をするための分析手法には、ファンダメンタル分析とテクニカル分析があります。
 ファンダメンタル分析とは、その国の経済状況を表す基礎的要因を分析して将来の為替の動きを予測する手法
です。具体的には、為替予測の必要な国の(1)政策金利、(2)経済成長率、(3)消費者物価指数(CPI)、(4)国内総生産(GDP)、(5)失業率(雇用統計)、(6)国際収支、(7)財政収支、その他の経済指標等を分析することで、将来の景気の善し悪しを判断し、為替動向を予測します。また、原油価格相場の動向も各国経済へ影響を与えるため、地政学的リスク等も勘案し、さまざまな要因を複合的に捉える必要があります。
 為替取引には最低2種類の通貨が関係しますので、取引に関連した国のファンダメンタルを分析し、相対的な予測が必要となります。相対的な為替の評価としては、各国の物価水準が為替相場に影響するという購買力平価という考えがあります。
 一般的にファンダメンタル分析は、短期的な予測には向かないといわれます。

【テクニカル分析による手法】

テクニカル分析は過去の為替の値動きのみに着目して、将来のトレンドを予測する手法です。
 具体的には、為替の値動きを図示し、移動平均線、一目均衡表、ピボット指数、ボリンジャーバンド、サイコロジカルライン、ストキャスティクス、 RSI、ポイント&フィギュア等の手法を用いて為替の値動きを予測します(個別手法の解説は省略します)。
 しかし、過去の値動きから規則性等を見出しても、サプライズが起こると昨日までのトレンドとは関係なく大きく値が動きます。
 これらのことからも、ファンダメンタル分析でもテクニカル分析でも、正確に将来の為替相場を予測することはできません。

【為替のメカニズム】

為替市場は、ゼロサム市場です。ゼロサム市場とは、損失と利得の総和がゼロになる市場のことですから、誰かが利益を得ていれば、誰かが同額の損失を被っていることになります。
 ファンダメンタル分析から、(1)GDP成長率の高まりは通貨高要因になりやすい、(2)経常収支の黒字幅拡大は通貨高要因になりやすい、(3)政策金利の上昇は通貨高要因になりやすい、一方、(4)インフレの進行は通貨安要因になりやすい、と一般的には考えられています。
 ただ、2国間の通貨の相対比較ですから、必ず上記のように為替相場が動くとは限りません。売る人がいる一方、買う人がいるわけですから、心理的な要因やポジションの状況も影響していると考えられますが、同じ事象に対しての為替相場に対する見通しの判断等がまったく反対になっているわけです。
 ご質問にあるような「50円まで円高が進む、150円まで円安になる」という予測は、現在の事象から判断した将来予想の違いによるものだと考えられます。

金融機関、商社、メーカー等で日々為替の売り買いをしているプロが世界中にはたくさんいます。そうしたプロの中に、(1)テクニカル分析に用いるチャートを見ていない、(2)ファンダメンタルを考慮しないのでファンダメンタル分析はしない、というケースは考えられません。毎日のようにファンダメンタルやテクニカル面の分析をしているプロでさえ、為替相場でいつも利益を上げるというのは至難の業なのです。
 ですから、為替の先行きを予測して利益を上げることを考えるより、為替相場がどうなろうともお客様から買いたいといわれる農産物を育て、出荷するにはどうしたら良いのかについて考えていくことが重要です。

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