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Q0841.ミャンマーの市場の魅力度について教えてください。
中国で縫製加工業を営んできましたが、人件費の高騰等により工場移転を迫られています。新たな移転先としては、ベトナム・タイ・カンボジアを検討しておりましたが、民主化が進み最近注目を集めているミャンマーは人件費が安く、当社のような労働集約型産業には適しているように思えます。そこで、ミャンマーの市場の魅力度について教えてください。

ミャンマーは長らく続いた「軍政」から「民政」に政治状況が大きく変容し、外国直接投資を積極的に誘致する姿勢を打ち出しています。まさにこれから発展していく国の1つです。人件費も中国の1/3以下と、生産工場を進出させる候補としては、非常に魅力のある国であるといえます。

Q08412016年3月22日

テーマ:海外展開

【ミャンマーの概要】

 ミャンマーの概要は表の通りです。


表1 ミャンマーの概要

表1 ミャンマーの概要

【ミャンマーの市場の魅力】

1.外資優遇措置

 テイン・セイン大統領を元首とする現政権は、軍政からの政策転換を進め、積極的に外国直接投資を誘致する姿勢を打ち出しています。現状の優遇措置を規定する法律として「外国投資法」、「経済特区法」があり、さらなる優遇措置の拡充が期待されています。


(1)「外国投資法」

 ミャンマーでの外資受け入れ政策の根幹となっており、この適応を受けると企業は免税・減税等の優遇措置を享受することができます。税制上の優遇措置のほか、「事業が国有化されないこと」「純利益の本国送金の自由」「事業清算後の残余財産の国外持ち出しの自由」の3点が保証されています。


(2)「経済特区法」

 経済特区内での投資に対しては、所得税・商業税・関税などの税制優遇措置を受けることができます。
 経済特区内で投資が可能な業種は、以下のとおりです。これらは、政府認可の下、初期投資額に応じて大規模、中規模および小規模事業と定められます。

  1. 製品加工業、ハイテク生産業、農業、畜水産業、鉱工業および林産業など
  2. 貿易・物流・運輸・倉庫、ホテルおよび観光、教育および健康、住宅関連、インフラ供給・支援、自然環境保護・保全、レクリエーション・リゾートセンターなどのサービス業
  3. 道路、橋梁、空港、港湾、電気、通信、水資源の環境保全・保護、廃棄物管理などのインフラ建設業
  4. 政府許認可の下、中央委員会が決定するその他の産業

2.豊富な労働力と安価な人件費

 ミャンマーの平均年齢は27歳で、労働人口は3,200万人と推計されています。人件費はASEAN諸国の中でも低く(工場従業員の平均賃金:月額68ドル(※))、ミャンマー進出の魅力の1つとなっています。労働者の長所として、温厚であること、手先が器用であることが挙げられます。
 ただし、従業員の忍耐力不足などによる離職が多々あることや、外資企業が急速にミャンマーに進出したことで、人材確保が困難になりつつあるので注意が必要です。


(※)JETRO 2011年度 在アジア・オセアニア日系企業活動実態調査より

【ミャンマー進出の注意点】

 社会インフラ等のハード面、制度等のソフト面の両面で、ビジネス環境が整っていない点には注意が必要です。特に注意すべきは、電力不足です。ミャンマーの電力事情は、電力供給能力が少なく非常に不安定であるため、停電が頻繁に起こります。
 ミャンマー国内の発電能力は最大184万キロワットと、隣国タイの20分の1程度です。また、発電量の7割を水力発電に頼っているため、ダムの貯水量が減る乾季(11月~4月)には停電が頻発します。ヤンゴンなどの大都市でも24時間電気が供給される地域はほとんどありません。
 ミャンマーへ進出しようとする企業にとっては、自家発電装置の設置など、安定的な電力の確保が重要な課題になっています。


回答者中小企業診断士 林 隆男

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