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Q0816.原価を下げたいのですが、どういう観点で進めればよいでしょうか?
創業して40年の中小玩具メーカーです。収益を改善するために、原価を引き下げたいと思いますが、どこにポイントを置き、進めたら良いでしょうか?

商品原価の引き下げを実施するにあたっては、会社全体を挙げて取り組まなければいけません。大きくわけて、(1)設計部署が行う活動、(2)生産部署が行う活動、(3)購買部署が行う活動にわけて、総合的に進めます。地味ですが、企業として生き残るための必須の活動です。

Q08162016年2月19日

テーマ:コストダウン

原価といいましても、直接商品を製造するために要する原価、すなわち直接原価と会社の事務所費用などの間接部門に要する間接原価、そして、それらを総合しての総原価に大きくわかれます。

ここでは説明をわかりやすくするため、商品に直下した直接原価をどのようにして下げるのかという点に絞って、説明します。

【原価を下げるうえでの考え方】

商品原価を引き下げる前提条件として、これを実施するにあたっては一部の部署だけで行うということではなく、会社全体を挙げて取り組まなければいけない活動です。

原価低減と申し上げますと、真っ先に仕入先を対象とした材料費など購入品の原価に目を向けがちですが、ここでは、もう少し総合的に全社的に取り組む活動としなければなりません。それは購入品の原価低減だけではこの急激な円高に対応した、企業の収益体質転換を図るには力が足りないからです。

【原価低減の取り組み方】

商品の製造原価の構成要素は、大きく材料費、加工費、投資にわけられます。したがって、それぞれについての原価を下げる取り組みを行う、ということになりますが、投資についてはすでに実行済みという前提で、ここでは除外します。

材料費、加工費の原価低減についての取り組みを、以下、社内の各部署の持つ機能にわけて行います。

1.設計原価低減活動

ここでの活動の最も大きな役割は、「商品の構造を簡単にし、部品点数や加工工程を少なくする」ことです。商品化の一番の出発点であり、ここでの活動は後の工程を決定づけます。

具体的アイテム例は、次のとおりです。

  • 過剰機能、過剰仕様の削減
  • 機能統合、簡素化、一体化
  • 材質、表面処理などの見直し
  • 組立て性、加工性の向上
  • 共用化、機能統合による部品種類の削減

2.製造原価低減活動

ここでの活動は「不良低減や歩留まり向上のための新しい方法や作業方法の変更で、トータルとしての製造工数を減らす」ことが大切です。

具体的なアイテム例は、次のとおりです。

  • ライン集約化による工数低減(大部屋方式の導入、内外製の工順見直し)
  • 部品特性、生産量に応じた工法の見直し
  • 材料歩留まり改善、セット取り化
  • 工程不良改善、品質総点検
  • 在庫基準の明確化による在庫管理の徹底

3.購買原価低減活動

ここでの活動は、直接的に原価低減に結びつく活動となりますが、自社内で完結せず、仕入先の協力をいただくことが前提となります。

具体的なアイテム例は、次のとおりです。

  • これまでのいきさつを廃し、新しい観点での価格精査
  • 部品種類削減に対応した集中購買
  • 購入先及び購入条件の見直し

【原価低減活動に求められる留意点】

(1)再三にわたりますが、原価低減活動は社内の関係部署すべてにおいて同時的に行うことが、何よりも効果を高めることにつながります。相乗効果が最も発揮しやすい活動です。
(2)やりやすい所からということで、下請け企業にだけシワ寄せをすることは止めましょう。特に、下請け企業との約束事を無視してしまうとか、話し合いもしないで一方的に物事を決めてしまったりしますと、下請代金法違反という事態にもなりかねません。
(3)この活動は発作的、一過性の活動にしないでいただきたいと思います。なぜならば、この活動を止めたとたんに、元の状態に戻ってしまうからです。継続して活動することにより、積み上げ効果が出てきます。

この活動は地味ですが、企業として生き残るための必須の活動です。目標を定めて、一歩一歩進めてください。

回答者中小企業診断士 草間 亨

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