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Q0777.デューディリジェンスで求められる資料は何ですか?
当社は創業50年、従業員100名の金属部品加工業者です。昨今の経済不況の煽りを受け、業績が低迷した当社は中小企業再生支援協議会のスキームで再生を図ることになりました。早速準備を進めたいのですが、当社には管理帳票がほとんどなく、専門家の方々から求められる資料が準備できるかどうか不安です。デューディリジェンスでは、どのような資料が求められることが多いのか、教えてください。

事業デューディリジェンス、財務デューディリジェンスとも個別に用意する資料もありますが、共通で必要となる資料もあります。専門家の指示にしたがって迅速に用意しましょう。ときには要求された資料が自社に存在しない場合や要求水準を満たせない場合があります。そのときは事情を専門家に説明し、指示を仰ぎましょう。

Q07772016年3月22日

テーマ:事業承継・再生・廃業

事業デューディリジェンスで必要となる資料、財務デューディリジェンスで必要となる資料、事業・財務共通で必要となる資料に分けて説明します。

【事業デューディリジェンス】

事業デューディリジェンスとは、「当該企業の事業再生可能性の判断、事業再生戦略と数値計画の検証のために必要となる事実・情報の収集と分析作業」のことを言います。よって、必要となるのは、当該企業の事業に関する事実・情報が記載された資料が中心となります。

具体的には、販売や原価(製造・仕入)、経費、在庫に関する計数やデータが中心となります。期間は過去3期分、計数やデータはできるだけ事業別(または商品・製品・店舗別など)に分類されていることが望ましいです。

対象企業の業種によって差はありますが、具体的には以下の資料が一般的です。

1.販売に関する情報・データ

  • 得意先別売上高(できれば月別)および得意先リスト
  • 商品・製品・店舗別売上高(できれば月別品目別)および管理資料

2.原価(製造・仕入)に関する情報・データ

  • 仕入先別仕入高(できれば月別)および仕入先リスト
  • 商品・製品・店舗別仕入高(できれば月別品目別)および管理資料
  • 加工情報(工数・機械稼働時間など)

3.在庫に関する情報・データ

  • 材料在庫・仕掛在庫・製品/商品在庫(できれば月別品目別数量および金額)

4.経費に関する情報・データ

  • 総勘定元帳データ
  • 商品・製品・店舗別仕入高(できれば月別品目別)および管理資料
  • 減価償却費・リース料(できれば月別/物件別)

【財務デューディリジェンス】

財務デューディリジェンスとは、「当該企業の財務状況を総合的に判断するための情報を収集する一連の手続き」のことを言います。よって、必要となるのは、当該企業の財務に関する事実・情報が記載された資料で、決算書や申告書および総勘定元帳が基本資料となります。期間は過去3期分求められることが多いです。

対象企業の業種によって差はありますが、具体的には以下の資料が一般的です。

1.資産勘定に関する情報・データ

  • 現金出納帳・預金通帳・手形帳
  • 得意先元帳
  • 棚卸表
  • 固定資産台帳
  • 固定資産税課税明細
  • 出資証券・保険証券 など

2.負債勘定に関する情報・データ

  • 支払手形記入帳
  • 仕入先元帳・請求書
  • 残高証明書
  • 金銭消費貸借契約書
  • 退職金規程・積立年金 など

【共通資料】

事業デューディリジェンスも財務デューディリジェンスも視点は異なりますが、当該企業の運営に関する事実・情報を収集しています。

よって、共通で必要となるのは、具体的には以下の資料が一般的です。

  • 会社案内・沿革
  • 商業登記簿謄本(全部履歴)
  • 定款
  • 役員一覧役員変遷表(過去3~5期間程度分)
  • 組織図(人数含む)
  • 工場・事業所の一覧(所在地・設備・従業員数・事業内容等)
  • 業務フロー
  • 株主一覧
  • 経理規程・原価計算規程・会計処理マニュアル
  • 人事関係規程(就業規則・賞与規程・退職金規程・役員退職慰労金規程)

企業再生に係るデューディリジェンスでは、専門家は当該企業の窮境に至った原因と将来の再生可能性をさまざまな切り口で分析します。そして、専門家は第三者の立場で、当該企業の競争力を事業別や製品別、店舗別などの切り口で客観的に評価し、金融機関をはじめとするステークホルダーに報告しなければなりません。客観的に評価するには、やはり「数字」が一番納得感および説得力を持ちます。

当該企業の業種や状況によって差はありますが、ほとんどのケースで上記資料は求められると考えていただいたほうがよいです。デューディリジェンス作業が進んでいく中では、上記の他に事業や製品の採算に関する詳細資料やデータ(特に数字)が求められることは多々あります。

専門家に要求された資料やデータが、自社に存在しない場合や要求水準を満たせない場合があります。そのときは事情を説明し、指示を仰ぎましょう。

表1 デューディリジェンスで求められる資料一覧

表1 デューディリジェンスで求められる資料一覧

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