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Q0717.プランドハプンスタンスについて教えてください。
当社は、従業員40名のシステム開発を行っている企業です。現在、従業員教育に力を入れており、各自の能力に応じたキャリアプランの作成を行おうと思っています。その際に「プランドハプンスタンス」という考え方があるのを知りました。明確なキャリアプランは必ずしも必要ないということなのですが、どのような考え方なのか教えてください。

「プランドハプンスタンス」は、アメリカ・スタンフォード大学のJ・クランボルツ教授が提唱したキャリア理論のことで、今後起こるであろうさまざまな偶然の出来事に対処し、キャリアに転換できる力を備えておくという考え方です。現在、この考え方を前提にした人材教育を行っている企業が増えてきています。

Q07172016年2月19日

テーマ:教育・能力アップ

【プランドハプンスタンスの概要】

「プランドハプンスタンス」という言葉は、アメリカ・スタンフォード大学のJ・クランボルツ教授が提唱したキャリア理論のことです。日本語では「意図された偶然」と訳されることが多いです。

日本の高度成長期のような安定した社会では、個人のキャリアはある程度まで緻密に設計することが可能でした。たとえば、入社して数年は各部署のローテーション、入社3年目に主たるキャリアを積んでいく部署が決まり、その後数年で管理職に就き...という具合です。企業も安定的に発展していくという前提の下、個人のキャリアも先を見通すことができたのです。
 このような環境では、綿密にスケジュール化されたキャリアプランが望ましいとされていました。「5年後には海外赴任になるだろうから、それに向けて○年○月までにTOEICのスコアを700点以上にする」といった具合です。

しかし、現在の世の中は環境変化が激しく、企業が今までのように個人に明確なキャリアパスを提供することが難しくなってきました。
 「5年後には海外赴任になる」と思って語学の学習をしていたら、海外の工場が閉鎖されてしまった、などという話は決して珍しくないでしょう。

クランボルツ教授は「変化が激しい時代には、キャリアは予期しない偶然の出来事によって、その80%が形成される」と述べています。しかし、だからと言って、偶然にすべて身を委ねるというわけにはいきません。
 プランドハプンスタンスとは、今後起こるであろうさまざまな偶然の出来事に対処し、キャリアに転換できる力を備えておくという考え方と言えます。

【プランドハプンスタンスに必要とされる要素】

プランドハプンスタンスに必要とされる要素(考え方、行動パターン)は、以下のとおりです。

1.好奇心

目標に関わることだけでなく、さまざまなことに好奇心を持つこと。

2.こだわり

自分の価値観や信念について、根底ではこだわりを持ち続け簡単にあきらめないこと。

3.柔軟性

現状にとらわれすぎず、環境の変化に柔軟に対応し、想定外のチャンスも活かせるようにすること。

4.楽観性

たとえ失敗したとしても、自分のキャリアにとってプラスになったと、ポジティブに解釈できること。

5.リスクをとる

結果がどうなるか見えない場合でも、リスクを恐れずに行動を起こせること。

上記の要素を踏まえたうえで、従業員のキャリアを考える必要があります。
 具体的には、役職や担当にこだわり過ぎずに、多様な経験を積むチャンスを与えることや、失敗を責めずにポジティブなフィードバックを心がけることなどが考えられます。
 また、プランドハプンスタンスの考え方では、明確なキャリアプランは必ずしも必要ないとされていますが、将来のビジョンは必要でしょう。将来、どのような人材になりたいのかを、従業員に考えさせることも必要です。

経営環境の不透明性が増す中、プランドハプンスタンスの考え方を前提とした人材教育を行っている企業も増えてきています。従来のやり方に固執せず、プランドハプンスタンスを前提にした人材教育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

回答者中小企業診断士 遠藤 康浩

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