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Q0700.POPシステムは、短納期生産や顧客満足の向上に有効ですか?
機械部品の工場を営んでいます。最近、とみに多品種少量生産が進行し、残業の常態化や顧客からの納期問い合わせに時間を取られるようになっており、従業員のモラールダウンが顕著です。従業員はPOPシステム(Pint Of Production:生産時点情報管理システム)が有効といいますが、POPシステムとは何でしょうか?

POPシステムは生産工場において、刻々と発生する生産情報をバーコードリーダーで読み取り、リアルタイムで生産管理者に伝達する仕組みです。生産期間が短くなり、ますます複雑化する管理業務について、迅速に遂行することが求められている現場管理者を支援するシステムですが、最近ではPOPシステムをWEBと連動させ、顧客に直接進捗情報を開示することも行われており、リアルタイムな生産管理システムとなりつつあります。

Q07002016年3月10日

テーマ:製造・設備

【従来管理システムとの違い】

従来、進捗管理をするためには、作業者が記入した生産日報を班長が集計し、そのデータを生産管理部が集めて管理していました。したがって、その日の生産数、良品数、不良品数の把握は早くて翌日になっていました。しかも、手書きで日報を作成し、手作業で集計するため、記入ミスや集計ミスも多く、また、多くの人件費を費やしていました。

ところが、POPシステムでは、この生産実績の入力と集計をコンピュータで行うようにしているため、早くて正確で、省力化した生産実績の集計が行えるようになっています。生産実績の入力には、安価で、しかも、正確で入力が早いバーコードが使用されています。作業指示書の製造番号やJOB番号をバーコード化し、作業者はそのバーコードを読み取ってから生産数や不良品数をキーボードで入力します。さらに、作業者番号をバーコード化したり、マシン番号をバーコード化しておくことにより、これらの情報も簡単に入力することができます。また、工作機械からも稼働状況のデータを自動的に収集できるようにしておくこともできます。

POPシステムのツールは、通常のバーコードのほか、二次元バーコード、スキャニング方式磁気カード、非接触型ICタグなど、さまざまなメディアとそれらのリード/ライト機器、データの伝送手段が開発されつつあります。これらITトレンドに注意を払いながら、適切なツールを選択します。

【データ入力】

データ入力は工程ごとに着手時点、完了時点の2ポイントで実施することが基本です。対象は作業指示書単位、ロット単位などとします。さらに詳細には、前工程などからのワーク受入時、段取り開始時、次工程への払い出し時の3ポイントを追加できれば、工程管理と改善策検討に必要なほとんどすべてのデータを半自動的に収集・蓄積することが可能となります。ただし、現場作業者の管理水準と意欲を見極めながら実施するよう留意すべきです。

【POPの導入手順】

  1. まず一連の工程の流れについて、初工程と最終工程の2ポイントを対象に実施します。
  2. それが軌道に乗ったら、次にネック工程を選んで実施します。1つの工場で、ネック工程は、一時点では一つだけ存在するのが通常です。
  3. これらが円滑に運用されるのを見極めた後、徐々に全工程へと拡張します。

以上がPOP導入の一般的な手順ですが、ステップ・バイ・ステップで進めることが推奨されます。

図1 POP導入事例

図1 POP導入事例

回答者中小企業診断士 林 隆男

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