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Q0607.海外進出に失敗した企業の失敗原因について教えてください。
当社は自動車部品の下請け企業です。親会社の勧めもあり、東南アジアへの工場進出を検討しています。成功事例はセミナーや書籍などによく取り上げられていますが、失敗の事例からも学びたいと思います。海外進出で失敗する原因はどのようなことでしょうか?

主要な海外進出の失敗事例を示しますと、「販売問題で失敗」「労務問題で失敗」「合弁相手が悪くて失敗」「調査が不十分で失敗」「放漫経営で失敗」「カントリーリスクを見誤り失敗」があげられます。海外では、日本以上に予測不可能な環境変化が発生しますので、細心の注意を払ってフィージビリティ調査を行い、進出を決定すべきです。進出後も情報収集に努め、リスクの最小化を図るべきです。

Q06072016年3月10日

テーマ:海外展開

主要な海外進出の失敗事例は、次のとおりです。

表1 海外進出の失敗事例

表1 海外進出の失敗事例

1.販売問題で失敗

「仕事は保証する」との口約束で、親企業から海外進出を求められ、人材不足の中、苦労して現地工場を立ち上げました。ところが、ローカルコンテント法の強化により、親企業が現地企業からの調達を強いられ約束の注文を出せなくなり、結局撤退せざるを得なくなりました。
 また、現地の競合企業は品質・納期管理に劣るのが通常であるにもかかわらず、価格での競争を強いられ、採算が取れなくなり撤退した例もあります。
 ローカルコンテント法とは、製造に必要な材料や部品を進出国内で購買しなければならないとする法律です。たとえば、自動車をつくるためのおよそ30万個の部品のうち、30%は現地のものを使うことなどを義務づけるものです。

2.労務問題で失敗

日本的慣行を持ち込み、日本人幹部で完璧な労務管理を試みましたが、現地社員の反発を招きました。現地人通訳を通して労働組合との対話を試みましたが、ストライキを打たれてしまいました。通訳は労働契約や訴訟の知識のない技術通訳でした。最初から労務コンサルタントや弁護士を雇うべきでした。
 また、近隣に外資系企業が林立し、当初予定していた生産技術者や管理職の確保が十分できませんでした。労働者は労働意欲が高く、勤勉でしたが、より良い条件を求めての転職者が相次ぎ、引き止めるために計画以上に賃金を引き上げざるを得なくなりました。

3.合弁相手が悪くて失敗

現地で販路を確保するために、地方政府から紹介された現地企業と合弁会社を設立しました。この会社の社長はプレゼンテーションが上手で、市場規模や競合との優位性などを鵜呑みにしてしまい、相手方の実力チェックを怠りました。営業担当者の動きが悪く、受注が思うように伸びず、在庫管理も十分できないため返品が相次ぎました。合弁相手の選択が悪かったと気づきましたがあとの祭りで、現地市場からの撤退を余儀なくされました。

4.調査が不十分で失敗

経営トップ自らが現地を訪問し、トップの判断だけで進出を決定しました。経営トップが早急に進出を決めてしまったため、その後は工場進出の立地選定・設立手続きなどに調査内容が集中してしまうとともに、客観性を欠いた事業計画となってしまうなど、税務対策や利益送金対策を怠ってしまいました。中小企業にありがちなケースですが、トップのビジネス感覚だけに頼るのは危険です。

5.放漫経営で失敗

現地側の熱烈歓迎の態度に情緒的に感動し、「義を見てなさざるは勇なきなり」(孔子、『論語』為政)と勝手に舞い上がり、身の丈以上の追加投資や急激な規模拡大に走ってしまいました。現地の新聞やマスコミにたびたび取り上げられ、日本・現地合作のモデル企業とまでいわれました。資金繰りが続かず、政府は支援を申し出てくれましたが、結局倒産に追い込まれ撤退しました。

6.カントリーリスクを見誤り失敗

親和性の高い安らかな国民性に魅力を感じ進出を決定しました。ところが、宗教を背景とした国家紛争が突然発生し、一時工事が中断しました。その後、紛争は地域を拡大して断続的に発生し、終結の見通しがつかなくなりました。現地政府・地方自治体の方針も二転三転し、工場完成に至らず撤退しました。

なお、海外進出に役立つ調査資料が以下のサイトに掲載されていますので、ご参照ください。

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