本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

トップページ  >  経営をよくする  >  ビジネスQ&A

特集一覧 中小企業に役立つ記事や施策をトピックスごとにまとめています。

Q0544.ティアダウンの具体的な方法について教えてください。
当社では、競合他社製品の販売価格の値下げや原材料の高騰に伴い、自社製品のコストダウンが喫緊の課題となっております。「ティアダウン」という方法があることを聞きましたが、具体的にどのような方法でしょうか。教えてください。

ティアダウンは端的に言いますと「競合他社製品のいいとこ取り」を行うことです。競合他社製品を分解して、さまざまな項目を比較して、他社がどの部分を工夫して、どのようにコストダウンを図っているのか、自社に取り入れることなどです。

Q05442016年2月19日

テーマ:製品・技術開発

ティアダウン(Teardown)とは、自社製品と競合する他社製品を実際に入手し、細部の部品まで分解して、自社製品の技術力やコストについて比較分析し、他社のよいところは取り入れてコストダウンを図る手法です。
 機能を基本に、他社製品との違いを明らかにして、その理由をコストの観点から追及しますが、VE(Value Engineering)などのコストダウン手法を知らなくても、少ない手間で多くの効果を期待できます。分解した部品を実際に手にとって自社の有利になる条件を追求していきます。また、製品差別化の観点からも有効な手法です。
 以下に、ティアダウンの手順について示しますので、参考にしてください。

【自社製品と他社製品の比較検討】

まず、自社製品と競合他社製品を部品レベルまで細かく分解して、構造・部品点数・材料・寸法・加工法・精度などについて1枚のチェック表にまとめ、項目別の横通し比較を行います。たとえば、自社製品の部品総数が50あって、他社比較品が30といった場合、製品の加工工数の違いによって、他社製品の加工コストが低いことが分かります。競合品比較表の例を、表1として文末に掲載しますので、参考にしてください。

【機能・仕様の抽出とコスト分析】

過剰な機能・仕様、重複する機能・仕様、不要な機能・仕様について該当する部品・材質などを抽出してコスト分析を行い、コスト高の箇所を見出します。ここで注意する点は、すべての箇所について万遍なく見るのではなく、コスト低減ニーズの高い部分について、焦点を当てることが肝要です。

【改善立案】

コスト分析が終了しましたら、競合他社の製品が、安価な材料を使っていたり、組み立てやすい設計をしていたり、コストの安い海外でも製造ができる設計となっている場合には、こうしたノウハウを学び、自社製品の参考にして改善立案を行います。

【評価・実施】

改善立案したものをできるだけ多くの社内関係者に見てもらい、評価を行います。そこで、さらによい提案があれば取り入れて、改善を実施することになります。
 以上がティアダウンの一般的な手順です。中小企業にとって、原価計算を専門に行う部署を保有することは容易ではありません。よって、ティアダウンを行うにはプロジェクトを組んで実施することが多いと思われます。製造部門だけではなく、管理部門からもメンバーを選抜して、さまざまな視点からティアダウンを行うことは、よいことではないでしょうか。

表1 競合品比較表(例):フードプロセッサー

回答者中小企業診断士 高橋 順一

関連情報

同テーマの記事を見る 3つのコンテンツから検索ができます!

無料相談のお問い合わせ

電話で無料相談
頑張る中小企業「経営相談ホットライン」
TEL:0570-009111

メールでの相談無料
メール相談

このページの先頭へ

このページの先頭へ