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Q0542.若手の現場技術者の育成方法についてアドバイスをお願いします。
当社では、ベテラン技術者が相次いで定年退職し、若手技術者への技能承継がスムーズに行われておりません。若手技術者を育成する方法について、何かよい方法があれば教えてください。

多くのモノづくり企業が、貴社と同様の課題を抱えています。なぜ、技能承継がうまくできないかを考え、その解決策をベテラン、若手を交えて討議してみましょう。技能承継に取り組み成功している企業の多くは、技能承継を自社の事業戦略の遂行手段として組み入れたり、現場と一体となったマニュアル構築、さらには人材マネジメントによる承継などを行っています。

Q05422016年2月19日

テーマ:教育・能力アップ

多くのモノづくり企業が、定年退職によりベテラン技術者の技能が失われることに危機感を抱いています。特に輸送用機械、金属製品、精密機械などの機械金属関連企業でその影響が大きいと言われています。また、影響が大きい企業でも何らかの技能承継の取り組みを行っている企業はまだ少なく、多くの企業が技能承継に取り組んでいないのが現状です。

それでは技能承継にうまく取り組めない理由は、どのようなものがあるのでしょうか。大きくわけると教える技術者側の問題と教えられる若手技術者側の問題があります。高い技術をもったベテランは、モノづくりのプロではあっても教えるスキルをもったプロではありません。よって、定年退職を間近に控えても、技能を教えることができない企業が出てくるわけです。また、仮にベテランに教えるスキルがあったとしても若手技術者側に習得能力の差があって、うまく技能承継ができないケースも見られます。

技能承継がうまく進まない理由を説明しましたが、技能承継をうまく進めている企業も多く見受けられます。これら成功企業の共通した技能承継のポイントを見ると、大きく3つにまとめることができます。そのポイントを説明しましょう。

(1)技能承継は事業戦略の一つの手段として活かす

技能承継をうまく行っている企業を見ると、企業理念、ビジョンを明確にもった会社が多く見受けられます。企業理念に基づいた事業戦略を構築し、その中で技能承継をうまく活用しているのです。技能承継が事業目標そのものではなく、技能承継を事業戦略の中に組み入れているのです。ある企業では、その企業に創業時から伝承されている技能にさらに磨きをかけ、他社が追いつくことができないような高レベルの技能を保有することが、事業戦略遂行の手段になっているのです。技能承継が事業戦略達成の手段として活用されることにより、企業全体に当然のごとくベテランから若手への技能の伝達が行われています。

(2)ベテランと若手が一緒になったマニュアル構築

ベテランは自己の保有するスキルを第三者に伝えることが難しい場合が多くあります。一方、若手技術者は教わったことをマニュアル化することにはあまり苦手意識を感じないことが多くあります。この両者の関係をうまくシステム化できれば、若手が作成したマニュアルをベテランがチェックして、ブラッシュアップしていく構図が完成されるわけです。

(3)人材マネジメントによる人と人との承継

技能承継を行ううえでは、人と人との関係を避けてとおることができません。技能承継を円滑に進めていくには、人材マネジメントが重要であることは、異論の余地がないと思われます。

たとえば、社内資格認定制度を取り入れている企業が増加しています。ベテランがいかに卓越した技能をもっているかを若手に認識させるために、社内資格試験を行う制度です。これによって、ベテランの仕事への自信にもつながるものとなります。また、地元の高専や大学と密接な関係をもち、生徒の工場研修受け入れや若手技術者の学校への派遣による先進技術習得などといったやる気を出させるようなマネジメントも重要なポイントです。

以上が先進企業に見られる共通した技能承継のポイントです。まずは何か一つでもトライしてみてください。

回答者中小企業診断士 高橋 順一

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