ビジネスQ&A

ビジネスQ&A

経営者のよくあるお悩み一問一答

Q
他社との連携2016.02.19
Q0432.商店街組合の会員間にある世代ギャップを克服する方法について教えてください。

商店街組合の会員が、高齢者と若手に2極化して、意見の統一が難しくなってきました。双方が納得して、さらに会員事業を発展させる方法を教えてください。

A.

意見が対立した際に、相互理解ということが言われますが、この意味はそれぞれの違いを分かったうえで、1つの目標に向かって進んでいくことです。そのための手段として、高齢者と若手相互間のコミュニケーションをよくして、相互理解を深めていってください。

ご質問にある問題はいつの時代にもあることで、「高齢者が若い時に常識として覚えたことは必ずしもいまの常識ではないということ」、逆に「若者たちの方で常識としていることが、いまの高齢者にまったく理解されていない」という世代間での違いを双方が分かりあった後で、この断絶を埋めるために相互間のコミュニケーションをよくする努力があれば、世代間ギャップは乗り越えられます。

このコミュニケーションをよくするうえで、若者側(青年部・婦人部)には、次の行動が求められます。

【部会として問題意識や活動目標を共有化すること】

各部員が現状に対する問題意識と改革に対する明確な目的意識をもって、各種の事業活動を行う必要性を理解することです。また、時代の変化を読み取り、将来の商店街の業種構成を視野に入れた議論を深め、商店街のあり方に対する構想力を養うことも必要です。

【有能で実践的なリーダーを育てること】

有能で実践的なリーダーとは、皆の意見をまとめて部会としてのあるべき姿を提示し、将来ビジョンを描き「いまやらなければならないこと」を皆に説得して、実践させることのできる指導者です。この部員からの人望を集める優れたリーダーを探し、育てていくことが部会の活動を継続するうえで必要になります。行政は商人塾などの開催で、リーダー養成の施策を実施しており、東京都でも「若手商人研究会」を開催して、リーダーの養成に関する支援を行っています。

【運動に参加しやすい仕組み・環境をつくること】

活動時間や地域などで制約の多い会員にとって、会員活動に参加しやすい方法や仕組み・運営を考え、より多くの会員の方が参加できるようにすることが重要です。東京都江東区の青年部では、一般部員とは別にメーリングリストのみ参加するMLパートナーを募集して、参加する部員の幅を広げています。

【商店街内外での連携強化を図ること】

活動の発想や範囲を自分たちの商店街や会員内部だけに固執せず、各地域にある青年部や学生・若者チャレンジショップなどと協力・連携して、経験交流や会員自身のスキルアップに努めることが必要です。

また、高齢者側(役員会)には、次の行動が求められます。

(1)役員会への参加要請と権限委譲を行うこと

知識・経験に裏打ちされた成功体験をもっている高齢者といえども、時代に合わせて新技術・新知識を自発的に学習しなければなりませんが、すべてを理解することは不可能です。

そこで、各世代間での得意・不得意分野を整理して、不得意分野は青年会・婦人会に任せるなどの権限委譲を行い、部会のリーダーを組合内部の運営にも関わらせて、コミュニケーションをよくし、役員の若返りなど世代交代の準備を行いましょう。

(2)パートナーへと立場を変えること

各地で「おかみさん会」の活躍が目覚しくなってきたのは、組合が女性グループの行動にスポンサーの立場で後見してきたこともうまくいった要因の一つです。

今後はこれをさらに進めて、各部会を次世代の経営パートナーと位置づ付けいままでのようにスポンサーやサポーターではなく、協同のパートナーとして考えていくことが必要です。

京都府京都市伏見区の大手筋商店街振興組合のように、おかみさん会である「あてらの会」の活動に刺激を受け、大正・昭和1桁生まれの商店主たちも、若い人にない知恵で商店街に提案しようと「わしらの会」を結成して、商店街の発展に寄与している事例もあります。

関連記事

フリーワードで探す

無料の経営に関する相談はこちら