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Q0290.古い工場なので地震が心配です。どのような対策をとればよいですか?
わが社の工場は老朽化が進んでいて、大地震のニュースを聞く度に心配になります。保険や耐震補強など、なるべくコストをかけずに効果的な対策をとっておきたいのですが、具体的な対策を教えてください。

まずしっかりとした調査を行い、補強・保険・移転・保有といったそれぞれの対策の特性を把握したうえで、予算との兼ね合いで、必要な対策を講じましょう。コストをかけずにできる日常の危機管理も抜かりないようにしましょう。

Q02902016年3月 4日

テーマ:製造・設備

日本は世界有数の地震国で、とくに最近では工場などに壊滅的な被害をもたらす大型の地震が起こっていますので、効果的な対策を講じておきたいものです。コストをかけずに、となるとますます慎重な検討と対策が求められます。

さて、対策を考えるにあたって最初にすべきこととしては、自社の工場の現状について把握することかと思います。すなわち、耐震診断を行い、どの程度のクラスの地震がきたら工場のどの部分に、どの程度の被害が出るのかを調査し、把握しておくことです。どのような方法で行うかについては、建設会社や専門コンルタント、保険会社などに依頼してもよいでしょうし、最近では耐震診断ソフトなども販売されていますから、インターネットなどで調べて、ご自身の予算とそれに割ける労力などを勘案のうえ、ふさわしいと思われる方法で調査を行い、現況を把握しましょう。

また、想定される地震による被害には、建物や生産設備、仕掛品や完成品などが受ける直接被害と、建物や生産設備が使用不能となり操業不能となることによって失われる売上や利益といった間接被害の2つに大きく分類されます。

次に、対策を講じるにあたり、どのような種類のものがあるか確認しておきましょう。

図1 地震対策の方法

図1 地震対策の方法

【補強】

文字通り、地震に備えて現存の建物や生産設備に補強を施すものです。工事費はかかりますが、建物や生産設備が地震による被害で使用不能となった場合に、失う利益と比較したらどうでしょうか?工場の建物や設備のリニューアルと併せて行えば、費用的にも効率的です。

【保険】

保険については現在さまざまな種類の商品が販売されています。地震や火災に関するものも多いので、保険会社と相談のうえ、内容をよく確認してから、自社にとって必要と思われる保険に加入しましょう。最近は、多くの種類の保険が出ている分、必要のない項目や必要以上の保険金額の設定により、保険料が高くなる場合がありますので、不要なものは削り落とし、コストの削減を図りましょう。

【移転】

地盤の非常に弱い地域や、大きな地震が発生する確率が高いと言われている場所に工場が立地していて、工場が老朽化しているのであれば、工場を移転・分散してしまうというのも1つの対策です。大手メーカーなどでは、最近よく見られる動きですが、工場の集約ばかりが効率化ではなく、分散するのも対策として有効です。

また、リスクの移転という意味では、取引先との契約そのものに、地震発生による被害についてはなるべく自社でリスクを負わないことを契約内容に盛り込んでおく、ということもあげられるでしょう。

【保有】

調査をしたうえで、被害が小さいと考えられるものについては、調査結果を踏まえたうえであえて何も対策を講じず、リスクを保有する、というのも選択肢の一つです。大切なのは、ただ何もしないのではなく、しっかりと調査を行って被害を想定したうえで、あえてそのリスクを保有するということなのです。最初から調査も行わないのとは、そのリスクには雲泥の差がありますし、この方法だとコストも調査費用のみと最小限で済みます。

以上の点を踏まえたうえで、投資枠とそれに割ける労力を考えながら、優先度の高いものから実行していくようにしましょう。お金があって労力がない場合であれば、外部の専門コンサルタントなどに委託するのもよいでしょう。

また、前述の対策以外にも、日常管理として、緊急連絡体制の整備や輸送ルートを複数確認しておくこと、建物や生産設備の図面を保管しておくことなど、コストをかけずに行うことができる準備については、しっかりチェックしておきましょう。

なお、コストのことを考えると、最近では日本政策投資銀行などを中心に、こういった企業のリスク対策〔これは、BCP(Business Continuity Planning=事業継続計画)などと呼ばれています〕を評価することにより、有利な融資条件を設定する、という動きもみられますので、注目されてみてはいかがでしょうか。

回答者中小企業政策研究会

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