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Q0275.煩雑な倉庫内の業務を効率化したいのですがどうすればよいですか?
弊社の倉庫では、取り扱う商品のアイテム数や、その入荷・出荷の回数が多く、また、倉庫も決して広くはないため、商品の保管や入出荷の作業が煩雑になっています。現場の業務をなるべく効率化したいのですが、どのような対策が考えられますか?

倉庫内の業務効率化といっても検討すべき範囲は広く、さまざまな対応策が考えられます。ここでは、倉庫レイアウトの見直し、マテハン機器の導入、保管機器の導入、作業管理・作業遂行面での工夫について提案します。

Q02752016年3月 4日

テーマ:仕入・在庫

【倉庫レイアウトの見直し】

1.動線の検討

日常の業務を止めずに、既存の庫内レイアウトを変更するのは容易ではありませんが、もし可能な場合には、人やモノ、作業の動線を考慮して、レイアウトを見直します。

まず倉庫の入庫口・出庫口は、運送車輌が右旋回で入り、同じく右旋回で出て行けるような配置が理想です。可能であれば、荷降ろしと積み込みの作業場所が別になるよう入庫口と出庫口を分けます。倉庫の広さに余裕がない場合は、入出庫口は同一面に配置して、入庫から出庫までモノがU字型の動線を描くようなレイアウトも選択肢の一つです。

倉庫内の作業には、入荷(荷受)、保管、移動、ピッキング、仕分け、梱包、出荷、棚卸などがありますが、倉庫内の作業動線は、一筆書きの線で最短距離を動くような流れになっていることが理想です。流れ作業で円滑に進むよう、保管棚、作業台、仮置き場などの位置を設定します。やはり、U字型の動線が一つのヒントになります。

2.保管場所の設定

商品の保管場所や棚割を決める際、商品カテゴリー単位や商品番号の順番で決めているケースもあります。しかし、現場作業の効率性の見地からは、品番順で保管する必然性はありません。棚卸を実施する際は、商品が品番順に並んでいる方が便利ですが、御社のように入出荷の回数やアイテム数が多い場合は、出荷頻度が高い商品はなるべく出口付近、そうでない商品は奥のほうに配置する、といったレイアウトや棚割を考えます。

レイアウト作成にあたっては、事前に図面を作成して検討しますが、留意点としては、通常時の作業だけではなく、繁忙期の作業に支障がないかどうかを考慮する必要があります。たとえば、物量が増えた場合の一時保管場所や作業スペースの確保などがあります。

【マテハン機器の導入】

商品を移動させる機器としては、フォークリフトやコンベアなどがありますが、これらをマテハン(マテリアルハンドリング)機器と言います。マテハン機器は便利ですが、中小企業の場合、あまりコストのかかる機器を簡単には導入できないのも実情でしょう。

比較的安価でかつ有効なマテハン機器は、業種や商品にもよりますが、電動式ではない普通の「ローラーコンベア」、コンベアに載せて移動できる「オリコン(折り畳みコンテナ)」、トラックにそのまま積み込める「カゴ車」、「ドーリー」、場所をとらない「ハンドフォーク」などがあります。これらは自ら動力をもたないので、人が押したり引いたりして移動させる必要がありますが、それでも商品の移動に関わる体力的な負担は軽減されます。物量が少ない商品群であれば、パレットやフォークリフトを使う荷役よりも、カゴ車や台車など軽量の機器を使う方が効率的な場合もあります。商品特性に応じて、適切な機器を利用します。

【保管機器の導入】

商品を保管する方法として、パレット単位で大量の入出庫がある商品の場合は、床面またはパレットの上に積み上げる「平置き」の方法もありますが、少量・少容積の商品には、ラック(棚)などの保管機器を利用します。

保管機器としては、より柔軟にレイアウト変更も可能な、「中量・軽量棚」、「多段ラック」、移動と保管の双方が可能な「棚板つきカゴ車」などが有効です。可動式の「移動棚」などを利用すれば、通路に充当するスペースも節減できます。さらに、小口で小型の商品には、「小物専用棚」、バラ出荷用の「フローラック」なども活用できます。

また、季節的な変動や閑散期・繁忙期がある場合、一時的に在庫が増加する場合などは、機器を購入せず、レンタルすることも可能です。

【作業管理・作業遂行面での工夫】

作業管理の面では、たとえば仮に商品仕入先に協力を要請して、倉庫への入荷時間を指定することができれば、現場ではその時間に合わせてより計画的な作業配分や人員配置ができるようになります。入荷時間や入荷量が一定ではなく、入庫直前までその情報が分からないような場合は、これも仕入先に要請して、事前に一報を入れてもらうだけでも、現場での準備や調整が可能です。

また、たとえば、現場に置いたホワイトボードにマグネット板を貼っていくなどして、その時点の進捗状況がすぐに一目で分かるようになれば、進み具合の早い作業から遅い作業に、柔軟に人員を振り向けることもできます。

図1 物流カイゼン事例

図1 物流カイゼン事例

そのほか、作業を遂行するうえでは、正しい作業手順を写真撮影して、現場の壁や棚に貼る、入荷日や入荷月ごとに荷札や包装バンドの色を変える、同じ棚の上段・中段・下段で日付を分ける、出荷先や番地を示す看板の文字サイズを大幅に拡大する、作業担当者一人ひとりに合わせて作業台の高さを調整するといった、あまり費用をかけずとも細かな工夫を施すことによって、作業性を高め、倉庫内業務の効率化を図っていくことは可能です。

回答者中小企業診断士 大塚 真太郎

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