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Q0274.倉庫内での商品保管方法に、「フリーロケーション」がありますが、どのような保管方法ですか?
倉庫での自社商品の保管方法を検討していますが、保管方法の一つに「フリーロケーション」を導入している倉庫があると聞きました。どのような方法ですか?

フリーロケーションとは、倉庫の中で商品を保管するにあたって、商品と保管場所の関係を固定しない方法です。空いている棚から順番に商品を保管してもよく、コンピュータを活用して保管場所を管理します。メリットとして、保管スペースの有効活用、柔軟性の向上と作業の効率化があげられます。

Q02742016年3月 4日

テーマ:仕入・在庫

【ロケーション管理】

倉庫業務で言う「ロケーション」とは、倉庫内の保管場所や棚に付けた「番地」を指します。保管する商品と、保管場所の番地とを対応させて管理するのがロケーション管理です。作業担当者が、可能な限り短い時間で商品の棚入れ、ピッキングができるようにすることが第1の目的です。番地をなるべく探し歩かないよう、番地の振り方も工夫します。

【固定ロケーション】

「固定ロケーション」は、同じ商品は常に同じ番地に保管する方法です。保管場所がいつも同じなので、作業担当者が分かりやすいという点が長所です。その反面、売上や生産量がよく変動して在庫の増減が大きい場合は、棚が空いてしまったり、逆に不足したりして柔軟性が乏しく、また、商品のモデルチェンジや入れ替えが頻繁にある場合は、その入れ替え作業が負担となる点が短所です。

【フリーロケーション】

一方、「フリーロケーション」は、商品と番地の関係を固定せずに保管する方法です。入荷した商品を、空いている棚から適当に棚入れしても、また、同じ商品を別々の場所に保管しても構いません。 一見、商品の所在が分からなくなってしまうように思われますが、コンピュータで保管場所を管理します。扱う商品によって、管理の形態や手順は異なりますが、商品の識別コードと棚番号(番地)の識別コードをスキャナで読み取り、コンピュータ上で商品と番地を対応させて管理する方法が多く採用されているようです。

図1 ロケーションの選定方法例

図1 ロケーションの選定方法例

【メリット】

フリーロケーションによる保管には次のようなメリットがあります。

(1)保管スペースの有効活用

空いている場所から順次保管していけばよいため、保管スペースの有効活用が可能です。固定ロケーションに比べ、倉庫内の保管効率が高まります。

(2)柔軟性の向上と作業の効率化

保管場所を自由に設定、変更することが可能であるため、たとえば、売上が増加して入出荷の回転が早くなった商品は、出口付近の棚に保管していくなど、より柔軟な対応を採りやすくなります。逆に、出荷頻度が低くなった商品は、順次奥の方に保管して、通常時の作業動線を全体的に短縮していくなど、保管場所の柔軟な調整による作業面での効率化も図れるようになります。

【デメリットと留意点】

保管方法をフリーロケーション化するには、商品と番地をデータベースに登録し、入庫、保管出庫などの作業を管理する情報システムが必要です。デメリットとしては、やはり情報システムを設計・開発する時間と労力、そしてコストがかかることです。新たな業務手順の検討・策定や、作業担当者へのトレーニングも必要となります。

留意点としては、仕入先によっては、商品にバーコードなどの識別コードが付いていないことも考えられます。識別コードを利用するシステムを導入する際は、入荷する商品の特性も考慮する必要があります。場合によっては、入荷検品時に自社でラベルを作成して、商品に貼付するなどの作業も発生します。

【フリー化の対象カテゴリー】

すべての商品についてフリーロケーション化が適しているわけではありません。フリーロケーションによる保管が有効な商品カテゴリーとしては、在庫品目の変更・入れ替えが頻繁な商品、たとえば季節ごとに品目が替わる衣料品があります。また、日付管理やロット管理が必要な商品、たとえば食品・医薬品などがあげられます。

保管方法の検討にあたっては、自社の商品の特性、得られるメリット、そしてシステム導入コストなどを慎重に考慮し、ロケーションの固定化・フリー化を選択するのがよいでしょう。また、どちらかを選択するのではなく、出荷規模と頻度によって、商品カテゴリーごとに固定化・フリー化を併用している倉庫もあります。

回答者中小企業診断士 大塚 真太郎

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