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Q0235.M&Aにおける企業価値の試算方法について教えてください。
中小企業のオーナー社長です。当社には後継者がいないので、M&Aによる会社の売却を考えていますが、現在当社にどれくらいの価値があるのか、売却価格を試算する方法を教えてください。

会社の売却価格の計算方法にはいくつかの方法がありますが、純資産法と収益還元法の2種類の方法を併用することによって、簡略的な試算ができます。

Q02352016年2月19日

テーマ:事業承継・再生・廃業

【株価の算出方法と売却価格の決定】

M&Aによって会社を売却する場合、売却価格がいくらになるかは、非常に重要な問題です。会社の売却とは、株式会社の場合、自社株式の譲渡を意味します。したがって売却価格とは、株式の譲渡価格と言い換えることができます。株式公開している企業であれば、市場で取引されている株価をもとに譲渡価格が決められますが、非公開会社の場合は、そういうわけにはいきません。そのため、何らかの方法で株価を算定したうえで、売却価格を決めることが必要になります。

株価の算出法には、さまざまな方法があります。たとえば、以下のとおりです。

  1. 市場株価方式:株式公開している類似企業の株価をもとに、自社の経営成績や財務内容を、類似企業と比べて株価を算定する方式
  2. 純資産方式:貸借対照表の純資産額をもとに株価を算定する方式
  3. 収益還元方式:企業の収益力をもとに株価を算定する方式
  4. 配当還元方式:配当をもとに株価を算定する方式

一般に、売却価格は最終的には売り手側と買い手側の合意によって決定されますが、事前に専門家に相談して株価を試算してもらい、交渉に備えるとともに、合意に至るまでの過程においても相談をするとよいでしょう。

【簡略的な試算方法】

中小企業庁が作成した「事業承継ガイドライン20問20答」の中では、M&A を検討する際、簡略的に売却価格を試算する方法として、以下のような方法があげられています。

(1)純資産法

貸借対照表の純資産額に調整を加えたうえで、1株あたりの評価額(株価)を算出します。

純資産額=資産合計−負債合計

純資産調整額=資産の含み益−資産の含み損−未計上債務

調整後純資産額=純資産額−純資産調整額

調整後純資産額÷発行済み株式総数=1株あたりの評価額(株価)

(2)収益還元法

税引後営業利益を資本コストで還元し、調整を加えたうえで、株価を算出します。

税引後営業利益=営業利益×(1−実効税率)

還元価値=税引後営業利益÷資本コスト

*資本コストとは、借入金に対する支払利息や株式に対する配当など、企業が事業のために調達した資本全体(自己資本+他人資本)にかかる調達費用を指しますが、一方で資本から生み出されることが期待されるリターンを意味します。ここでは、企業の規模や収益性をもとに簡略的に設定します。

調整後価値=還元価値+(現金・預金+貸付金)−(借入金+社債)

調整後価値÷発行済み株式総数=1株あたりの評価額(株価)

上記2つの方法で算出された株価を比較検討して、株価を設定します。

売却価格は、設定した株価に売却株式数をかけて算出されます。

売却価格=株価×売却株式数

「事業承継ガイドライン20問20答」の中には、自己診断用のシートも用意されていますので、現在の自社の価値を試算してみるとよいでしょう。

ただし、あくまでも簡略的な方法ですので、M&A を検討する際の目安として活用してください。

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