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Q0200.製造に直接携わる人の人件費を下げるには、どうしたらよいでしょうか?
当社は製造工程で手作業に頼っている部分が多く、人件費の比率が高いので、人件費を抑えることが競争力確保のためにも一番重要と考えております。人件費を下げるために、どのような方法がありますか?

人件費(この場合は直接労務費)は、時間あたりの人件費、仕事量、労働生産性に分解できます。それぞれの部分での軽減策・削減策がトータルとしての人件費削減になっていきます。人件費を構成している3つの要素に分解し、それぞれの項目でやれることをお教えしたいと思います。

Q02002016年2月19日

テーマ:コストダウン

製造に関っている従業員の多いところでは、人件費(直接労務費)は常に大きな問題で、ご質問にあるように競争力確保には、最優先で取り組みたい課題の一つです。少しややこしいかもしれませんが、この人件費をそれぞれの要素に分解すると、

人件費=仕事量/労働生産性(仕事量÷時間あたり処理能力)×時間あたりの人件費

になります。つまり、工夫すべき点は、

  1. 仕事量を減らす
  2. 労働生産性を上げる(時間当たりの処理能力を上げる)
  3. 時間あたりの人件費を下げる

といった3つの切り口からのアプローチが可能です。

【無駄な仕事(量)を減らす】

まず、仕事内容の見直しをかけてはいかがでしょうか?具体的には重要度・緊急度に応じて業務の割り振りを考え、不要不急のものは思い切って削除することも、一考の価値はあります。また、ルールがないため混乱をきたし、違う部署で同じようなことをやってはいないでしょうか?社内の風通しをよくして、誰が・何を・どのようにやっているかを確認するだけで、普段は気がつかない無理・無駄な仕事を発見することができます。

【労働生産性を上げる】

労働生産性を上げるには、機械化できることは機械化するということが、まず頭に浮かびます。ただ設備投資のための減価償却費や、将来その機械が使えなくなるリスク(陳腐化リスク)を考えるとなかなか簡単にいきません。そこで、お金を出さずに知恵を出してみましょう。小さいことの改善(数秒の節約や簡素化)やヤル気の引き出しは、労働生産性に大きな差となって結果が現れてきます。

具体的には、ファイルの保管場所や工具置き場が遠く不便であれば、その場所を変更する(この変更の距離は、1歩でも近くするというレベルまで細かく見て考えてください)。効率のよい社員のやり方・工夫の仕方を、マニュアル化して共有する。ヤル気を上げるために、報奨制度やコンテスト、また場合によっては成果主義導入も視野に入れることなどです。大事なことはすぐできること、簡単にできることから実行に移し、その積み重ねが大きな差になるという意識をもつことです。

【時間あたりの人件費を下げる】

仕事に見合った報酬とするために、正社員・熟練工がやるべきこと、派遣社員・パート・アルバイトに委託できる仕事といった見直しをしてはいかがでしょうか?一般的には、いつも同じようなパターンの業務(定型業務)は後者に任せて、イレギュラーな業務あるいはハイレベルな業務(非定型業務)を、正社員・熟練工が担当するということになると思います。このコスト削減策の留意点としては、パート従業員にも仕事量に応じたインセンティブを与えるなどコストカット一辺倒にせず、会社トータルでの削減案といった配慮も必要です(目先のコスト削減でヤル気を失わせて、会社全体の労働生産性を下げては、長い目でみれば意味がありません)。

いかがでしょうか?人件費の経費削減にまずは自社内での業務の見直し(「しごとの棚卸」)を行い、ムリ・ムダがないかを見直すことで、さまざまな改善点がみえてくるのではないでしょうか?

小さいことでもよいので、できることから着手し、改善癖をつける=改善への流れをつくる、そうなるとしめたもので、自動的に大きな改善につながります。昨日ベストと思っていたことは、今日もベストとは限りません。常に業務を見直し、改善ができないかという気持ち・心構えが、その流れを引き寄せて、人件費削減に必ずつながることとなるでしょう。そのヒントとして、「人件費を3つの要因に分け、それぞれの点で改善検討をする」という切り口をご提供させていただきました。御社の人件費削減の参考にしていただければ幸甚です。

回答者中小企業診断士 秋島 一雄

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