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Q0157.アルバイトに長く勤めてもらい、戦力にするにはどうすればよいでしょうか?
雑貨店を経営しています。時給は他店と同様のレベルなのですが、せっかく仕事を教えたアルバイトが短期間で辞めてしまいます。募集費や教育するコストがばかになりません。長期的に働いてもらうにはどのような工夫が必要でしょうか。

アルバイトがすぐに辞めないように、人を育てるという観点で権限委譲を行うことや、職場でのコミュニケーションの工夫が大切です。アルバイトがやりがいをもてる職場づくりが、離職率の低下につながります。

Q01572016年2月19日

テーマ:教育・能力アップ

とくに小売業などにおいては、従業員に占めるアルバイトの割合が高く、お店にとってアルバイトは、売上を大きく左右する非常に大きな戦力と言えます。アルバイトの能力を高めて、どのように活用するかがお店の業績に大きく影響してきます。経営者は「人材を育てる」という観点でさまざまな工夫や、教育をするノウハウが必要となります。

【権限委譲】

アルバイトが離職する理由はいくつかあると思いますが、1つは担当業務が単純作業でやりがいを感じないということがあります。アルバイトが仕事に対するやりがいを見出せれば、あまり辞めたいとは思わないでしょう。社員と同様にアルバイトに対しても、権限と責任を与えて、担当業務の範囲を広げることで、やりがいを感じる場合が多くなると言えます。

たとえば、担当業務の充実には、レジ打ちや商品出しなどの単純業務ばかりではなく、担当のフロアを与えて商品の発注や陳列なども任せるなど権限を付与し、売上や利益への責任を与えることなどがあります。お店としても、フロアにおける売れ筋や顧客のニーズを理解しているアルバイトを効率的に活用することができます。このように、アルバイトに権限委譲することで、自ら売れ筋商品の分析や、陳列の工夫をするようになるでしょう。アルバイトの特性などを見極めて、権限委譲などの判断も検討してみてはいかがでしょうか。

【コミュニケーション】

アルバイトが働きやすい職場にするには、お店のスタッフのコミュニケーションが非常に重要になります。お店の責任者である店長は、アルバイトに世間話でも仕事の話でもよいので、積極的に声をかけてあげる必要があります。アルバイトの趣味などを把握して、話に乗ってくるようなアプローチが望ましいです。また、職場における飲み会などで打ち解けたりしますので、ミーティングという形で定期的に飲み会などを開催するのも理解しあえるきっかけになると思います。

【コーチング】

経営者や店長は、コーチングのスキルを身に付けてアルバイトと接することにより、自ら考えて行動するようになるでしょう。管理者にコーチング教育を行い、コーチングの考えでコミュニケーションすることで、業績を伸ばしている企業は多く見受けられます。コーチングのテクニックにはいくつかありますが、傾聴と質問に関するテクニックをご紹介します。

(1)傾聴

コミュニケーションにおいて非常に大切なことは、相手の話を聴くことです。ここでの「聴く」は、ただ話を聞いているのではなく、相手の立場になりきちんと聴くことです。作業をしながら聞いたりしては、相手も真剣に話す気にはならないでしょう。作業中に話しかけられたら、作業はいったん止めて相手の話を聴きましょう。傾聴はコーチングのスキルの基本になります。

(2)質問

コーチングにおいては、「拡大質問」「未来質問」「肯定質問」を積極活用しましょう。

・拡大質問

コーチングでは、答えが1つである「特定質問」ではなく、答えが複数あり考えて答える「拡大質問」が望ましいです。

「この仕事は好きですか?(特定質問)」の場合には、「はい」、「いいえ」で話が続きません。「君は、どんな仕事がやりたいのですか?(拡大質問)」などの質問の場合には、いろいろな答えがでてくるので話が広がります。

・未来質問

コーチングでは、過去形の言葉を含む「過去質問」ではなく、未来形の言葉を含む「未来質問」が望ましいです。

「どうして接客しなかったのですか?(過去質問)」よりは、「接客するにはどうしたらよいのですか?(未来質問)」の方が、言われた方は前向きに考えるでしょう。

・肯定質問

コーチングでは、否定的な言葉(・・・ない)を含む「否定質問」ではなく、否定的な言葉を含まない「肯定質問」が望ましいです。

「どうしてお客さまとうまく話せないのですか?(否定質問)」よりは、「どうしたらお客様とうまく話せるようになるのですか?(肯定質問)」の方が、言われた方は前向きに考えるでしょう。

このように、アルバイトなどと話すときには、意識してコーチングのテクニックを使うと効果的です。店長がこのようなスキルを身に付けて活用すれば、明るく、業績もよいお店になるでしょう。

回答者中小企業診断士 沢田 一茂

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