ビジネスQ&A

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経営者のよくあるお悩み一問一答

Q
労務一般2016.02.19
Q0145.繁忙期に従業員の休暇が重ならないような上手な休暇の取らせ方を教えてください。

ギフト関連の卸売業を営んでいます。従業員から有給休暇を取りたいと申請されているのですが、ちょうどお歳暮商戦の最中で繁忙期にあたり、人の手当がつかなくて困っています。繁忙期に従業員の休暇が重ならないような上手な休暇の取らせ方はないでしょうか?

A.

繁忙期の前に、あらかじめ、従業員の予定を聞いておくなど、要員計画を早い段階で作成しておきましょう。会社側から有給休暇の取得の時期を変更させるのは難しいので、従業員とはよく話し合い、会社の都合を理解してもらえるように努めましょう。

年次有給休暇とは、労働基準法で定められた労働者の権利です。

従業員から有給休暇を取得したいとの申請があった場合、会社の都合で取得を拒んだり取得する時期をずらすように命じることは原則としてできません。

会社側には「時季変更権」という、有給休暇の取得時期をずらすことを従業員に命じる権利がありますが、単に人不足とか繁忙期だからという理由では認められないケースが多いので、安易に時季変更権を行使してはなりません。しかし実際問題として、忙しい時期に従業員に休まれては困るというのが経営者の本音だと思います。人の手当がつかない場合や、どうしてもその人でなければできない仕事もあると思います。

有給休暇を従業員に申請されても、困らないようにするための対策の一つとして、あらかじめ、従業員の予定を把握しておく方法が考えられます。とくに、繁忙期がはっきりしている業種・業態の場合は、1ヵ月くらい前に従業員に予定表を提出させ、それを基に要員計画を作成しておけば、慌てることは少なくなると思います。

また、予定を提出させた後に、急に有給休暇の申請をされてしまった場合ですが、このようなケースでは、会社からの命令という形ではなく、その社員の方と話し合いをすることをお勧めいたします。

従業員の権利を十分に尊重したうえで、その時期に休暇を取ることが、会社にどのような影響を与えるのかをきちんと説明します。従業員の方に納得していただいたうえで、取得の時期をずらしてもらうようにすれば、何の問題もありません。

このような問題は、日頃から従業員とのコミュニケーションを十分にとっていれば、ある程度は予防できる問題だと思います。

休暇を取るということは、多かれ少なかれ、残された同僚の負担が大きくなるわけですから、良好なコミュニケーションのとれている職場では、明らかに会社や同僚に迷惑のかかるような休暇の取り方はしないでしょう。また、多少会社に負担がかかるとしても、できる限り気持ちよく有給休暇を取得させてあげることも、重要なことだと思います。

渋々与えるのと、気持ちよく与えるのでは、従業員のモチベーションはかなり違ってくると思います。

人を使う以上、有給休暇は絶対に必要なコストです。同じコストであれば、従業員のモチベーションアップのために、上手に活用していきましょう。

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